“言葉こり”に注意! | [望む人生を言葉で引き寄せる!]言葉と声のハーモニスト・松本エリハ

[望む人生を言葉で引き寄せる!]言葉と声のハーモニスト・松本エリハ

元舞台俳優で現役国語教師&ラジオパーソナリティの松本エリハが、言葉と声の調和によって望む人生を引き寄せるカンタンな方法をお伝えします。

“言葉こり”


私が作った造語です。


が凝るのが『肩こり』。
言葉が凝るのが『言葉こり』。


“肩こり”の『肩』が『言葉』になったものを

“言葉こり”

と呼ぶことにしました。



同じ姿勢や同じ動きを長く続けると、
肩こりになります。

同じ言葉や言い回しを長く続けると、

“言葉こり”

になります。




[“言葉こり”の原因]

同じ言葉ばかり使う生活習慣が主な原因です。


仕事のマニュアルで決められているなど
避けられないものもありますが、


何を言っても自由なのに同じ言葉を使っている場面


も、数多くあります。つまり、


『口ぐせ』です。



例)
・『やばいっすね!』
・『感謝♡』
・『ワクワクする~』



注意点①

口ぐせが前向き/ポジティブな意味の言葉
である場合、言葉こりだと気付きにくい。

言葉としての意味が『良い』ため、
とにかく数多く言えばそれでいいと思ってしまいがち。




注意点②

これらの言葉(『やばい』『感謝』『ワクワク』)そのものには、特に罪はない。
単なる言葉。

※だから、
「『やばい』って言わない方がいいんだ~」
という話ではないです。



『ほとんど何も考えずにとりあえず口から出てくる言葉』が、

言葉こりの原因となります。





[言葉こりが引き起こすもの]


思考停止。

これに尽きます。



『とりあえずこの言葉を言ってれば大丈夫!』

という安心感から、

言葉に対する新鮮な感覚が
鈍ったり失われたりします。


やがて自分自身の感情に対しても感覚が鈍る、

つまり

自分が何をどう感じているのか分かりにくくなる

これが“言葉こり”の悪影響です。


怖がっていても仕方がないので、
この後きちんと対策をしていきましょう。



[今日から出来る“言葉こり”対策①]

まず自分の口ぐせを確認しましょう。


モノマネが得意な友人がいれば、

『ちょっと私のモノマネやってみて!』

とお願いするのもおすすめ。


モノマネ上手な人は、
他人の口ぐせを見つけるのも上手です。

モノマネ上手な友人が見当たらない場合は
自分で口ぐせを探します。


すぐに思い当たる人もいれば、自分では

『私、口ぐせなんてないよ~』

と、ピンとこない人もいます。


その時は親しい人に聞いてみてください。



[今日から出来る“言葉こり”対策②]

自分の口ぐせを確認したら、
それを別の言い方で言い換えます。


例)『やばいっすね!


美味しいですね
似合ってますね
・そうなったら怖いですね
・そうなったら幸せですね

場面やシチュエーションによって、

・何が『やばい』のか
・どう『やばい』のか
・それに対して自分はどう感じたのか

これらは全く異なります。


ここまでくると、言葉こりがなぜ

・思考停止
・感情の鈍り

に繋がるのかが分かります。

まったく異なる心の動きを
一つの言葉でまとめる

“言葉こり”とは、これが無自覚になった状態です。


別の言い方で言い換える作業は、
もしかしたら全然進まないかもしれません。


あせらず、
ゆっくり、
落ち着いて。


『言葉集め』をするつもりで、楽しみながら
“言葉こり”を和らげていきましょう。


あなたの心の動きを、誰よりも自分が
言葉で見届けてあげてください。