私が作った造語です。
肩が凝るのが『肩こり』。
言葉が凝るのが『言葉こり』。
“肩こり”の『肩』が『言葉』になったものを
“言葉こり”
と呼ぶことにしました。
同じ姿勢や同じ動きを長く続けると、
肩こりになります。
同じ言葉や言い回しを長く続けると、
“言葉こり”
になります。
[“言葉こり”の原因]
同じ言葉ばかり使う生活習慣が主な原因です。
仕事のマニュアルで決められているなど
避けられないものもありますが、
何を言っても自由なのに同じ言葉を使っている場面
も、数多くあります。つまり、
『口ぐせ』です。
例)
・『やばいっすね!』
・『感謝♡』
・『ワクワクする~』
注意点①
口ぐせが前向き/ポジティブな意味の言葉
である場合、言葉こりだと気付きにくい。
言葉としての意味が『良い』ため、
とにかく数多く言えばそれでいいと思ってしまいがち。
注意点②
これらの言葉(『やばい』『感謝』『ワクワク』)そのものには、特に罪はない。
単なる言葉。
※だから、
「『やばい』って言わない方がいいんだ~」
という話ではないです。
『ほとんど何も考えずにとりあえず口から出てくる言葉』が、
言葉こりの原因となります。
[言葉こりが引き起こすもの]
思考停止。
これに尽きます。
『とりあえずこの言葉を言ってれば大丈夫!』
という安心感から、
言葉に対する新鮮な感覚が
鈍ったり失われたりします。
やがて自分自身の感情に対しても感覚が鈍る、
つまり
自分が何をどう感じているのか分かりにくくなる
これが“言葉こり”の悪影響です。
怖がっていても仕方がないので、
この後きちんと対策をしていきましょう。
[今日から出来る“言葉こり”対策①]
まず自分の口ぐせを確認しましょう。
モノマネが得意な友人がいれば、
『ちょっと私のモノマネやってみて!』
とお願いするのもおすすめ。
モノマネ上手な人は、
他人の口ぐせを見つけるのも上手です。
モノマネ上手な友人が見当たらない場合は
自分で口ぐせを探します。
すぐに思い当たる人もいれば、自分では
『私、口ぐせなんてないよ~』
と、ピンとこない人もいます。
その時は親しい人に聞いてみてください。
[今日から出来る“言葉こり”対策②]
自分の口ぐせを確認したら、
それを別の言い方で言い換えます。
例)『やばいっすね!』
↓
・美味しいですね
・似合ってますね
・そうなったら怖いですね
・そうなったら幸せですね
場面やシチュエーションによって、
・何が『やばい』のか
・どう『やばい』のか
・それに対して自分はどう感じたのか
これらは全く異なります。
ここまでくると、言葉こりがなぜ
・思考停止
・感情の鈍り
に繋がるのかが分かります。
まったく異なる心の動きを
一つの言葉でまとめる
“言葉こり”とは、これが無自覚になった状態です。
別の言い方で言い換える作業は、
もしかしたら全然進まないかもしれません。
あせらず、
ゆっくり、
落ち着いて。
『言葉集め』をするつもりで、楽しみながら
“言葉こり”を和らげていきましょう。
あなたの心の動きを、誰よりも自分が
言葉で見届けてあげてください。