夏なので読書感想文ならぬ映画鑑賞文を。
今週見たのは2作品。
「ベイビーブローカー」
監督は「万引き家族」の是枝裕和監督、
出演陣は韓国俳優という豪華な布陣。
なんやかんや是枝監督の作品はあまり見たことがないので、先入観なく視聴。
感動したり、泣いたりはしなかったけど、
家族とは何か、命とは何か、生きるとは何か、みたいなことが伝わってくる作品だった。
ロードムービーなので、
若干の淡々とした感じは否めないけど、
途中途中に映し出される韓国の景色が美しかった。
日本の監督だからなのかな、切り出される景色が日本の緑豊かな地域と重なる部分もあるな…と思ったり。
主演はソンガンホだけど、IUとカンドンウォンももはや主演なのでは?と思うほど存在感抜群で、意外とペドゥナのセリフやシーンが印象に残った。
もうひとつは日本映画。
「メタモルフォーゼの縁側」
最近、ドラマ「最高の教師」での芦田愛菜ちゃんの演技が話題になっていたし、ネットでの評判もよかったから見てみることに。
こちらも原作を知らないので、先入観なく視聴。
17歳の高校生と70代の女性が好きなBL漫画を通して交流を深めていく…という話。
私は17歳の高校生でもないし、
70代の女性でもないし、
BLも特に好きではないので、
共感できるところがあるかな?と思いながら見始めたけど、
「好きを共有できることの嬉しさ」
「好きから始まる新しい一歩」
「好きだからこその苦しみや歯痒さ」
そんなところに共感できる作品だった。
年齢関係なく、立場関係なく、
好きなものを好きと言い合える人がいるって楽しいし、好きな話をするその場が、いい意味で心の拠り所や活力になってる感じがあって、
「きっと「推し」がいる(ある)人なら所々共感できるところがある」というレビューを見たけど、納得。
劇中、ところどころ印象的なセリフがあったけど、
「ずるい」という芦田愛菜ちゃんのセリフはやはり印象に残ったなぁ。
自分は好きなものを好きと公言できないのに、
同級生はいとも簡単に好きと公言して、
自分も好きなのに、
なんなら自分は前から好きなのに、
周りは楽しそうにしてるのを見たときに、
そういう感情が出てきてしまうのは、
なんとなくわかるなぁと思ったり。
この年になると好きなものは好きといえるから、
そういう感覚は薄まってるけど、
私も高校生のとき周りがバンドブームだったから、
「KinKi Kidsが好き」と堂々と言えない時期があったなぁとか。
(それとはちょっと違うかな😅)
そして、ちょうどタイムリーに「最高の教師」でも“好き”に関するセリフが出てきたので、それとも重なるなぁと思った。
映画を見終わった後に調べたら、
芦田愛菜ちゃんと宮本信子さんは「阪神電車」で共演済みだったようで、そりゃあなじんでるはずだわ。
悪い人は出てこないし、
芦田愛菜ちゃんと宮本信子さんだし、
ほっこりした気分になれました。