あいさつコトバがない!? | ことばの魔法 ことばのチカラ~ことば探検家ひろが見つけたコトバと人間

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ことばに宿る、不思議なチカラ。
人間の言語習得やコミュニケーション能力の奥深さはまだ解明されていないけれど、とんでもなくおもしろい。
気づいたら私のコトバ探検は本格化されていた。

日本語って、「おはよう」以外の挨拶がしづらい…

友人に会ったとき、それが朝なら「おはよう」ですむ。
でもそれがお昼以降だったら?

「こんにちは」?

「こんばんは」?

これ、親しい友人や実家の家族に会ったときに言うかしら?


職場の上司や取引先、ちょっと縁遠い親戚や目上の方相手になら
「こんにちは」や「こんばんは」は適切だ。

また子どもが一緒にいるときも、比較的使う。
“ごあいさつ”をすることが大切なことだから。

でも、同世代の親しい友人が相手のときは?

英語なら 「Hi ! (ハーイ!)」
イタリア語なら 「Ciao ! (チャオ!)」
スペイン語なら 「¡Hola ! (オラ!)」
ロシア語なら 「Привет! (プリヴィエッ!)」
ドイツ語なら 「Hallo ! (アロー!)」
などなど、世界の言語には気軽に言える挨拶がある。

でも日本語は…?

「よっ!」とか「おう!」とか…あるにはあるけれど
これはどちらかというと男性の言葉。

私が使うと、かなり違和感を感じる。

「やぁ!」も…
学校で英語を学んだときの訳くらいでしか使ったことがない。

「久しぶり~!」とか「元気~?」なんていう言い方もあるけれど
比較的よく会う相手に使うのはちょっと違う。
これは言葉通り、久しぶりに会った友人に使うコトバだ。


というわけで…、

…ない。

日本語に、こういう気軽な挨拶が、ないのだ。


結局私は、「こんにちは」や「こんばんは」を使ったり
相手によっては「はろー!」なんて言ってしまったりする。

この、「Hi ! (ハーイ!)」 「Ciao ! (チャオ!)」 「¡Hola ! (オラ!)」 「Привет! (プリヴィエッ!)」 「Hallo ! (アロー!)」に相当する言葉がないのは
一体どんな文化的背景からくるのだろう?

私には、まだわからないのだけれど。

誰か、ご存知の方がいらしたら教えていただきたい。


だからというわけではないけれど
私は昔から『おはよう!』という言葉が大好き。

気持ちいい!