札幌の街が一丸となって盛り上がるYOSAKOI ソーラン祭の最終日。
実は同じ日に、少し離れた場所では北大祭が開催されている。
北大は、都心部の大学ではなかなか見るチャンスのない、
そこが独立したひとつの街のような、大きなキャンパス。
その北大祭、私は各国からの留学生が出店する露店目当てで訪れる。
現地の人たちが作った現地の料理。
それを食べる楽しみはもちろんだけど、それよりもっと楽しみなのが
現地の言葉で少しでも会話をすること。
「こんにちは」「ありがとう」を言えるだけでも、何だかとっても嬉しくなる。
会話したさに、お腹いっぱいなのに無理に買って食べ続けたのは昨年の話。
さすがに今年は自重したけれど…^^;
さてその北大祭。
今年はオモシロ日本語を発見して楽しんだ。
北大で学んでいる留学生は、必ずしも日本語が堪能なわけではない。
中には勉強や研究はすべて英語でやっているという学生もいる。
そんな彼らが出店するテントには、来る人に伝わりやすいように
日本語で書かれたメニューやら説明やら写真やらが掲げられている。
そこにはほほえましい日本語の数々が。
たとえばこれ。

『小麦粉』が『むぎこ』に。
気持ちはわかる!『こ』がひとつ足りなかったけど!
辞書で調べたのかな?
次はこれ。

『たまねぎ』が『たまにぎ』に。
確かにね、文字から入らなかったら『たまにぎ』に聞こえるのかもしれない。
そういえば私がオーストラリアにいたとき、ホストシスターが
元総理の中曽根さんのことを『なかそに』と言っていた。
『ね』と『に』、
あちらの人には同じ音に聞こえるのかな?
ちなみに『レントル』も、日本人なら『レンティル』って書きますね。
これと同じ、音から入った(そう聞こえた)からそう書いたのね~
という例がこれ。

『チキン』が『チッキン』に。
確かに!小さい『ツ』の存在を知っているのなら
chickenの場合、入れたくなるのかも!
これも同じような例。
『う』が多い!
でも「ようこそ~!」という日本人の言葉を聞いて書いたのなら
気持ちはわかるわかる!
そしてこの文そのものもなんてキュート!
『カレーへようこそう…』
日本人なら絶対書かないこの表記。
でも『どうぞカレーを食べて。大歓迎よv』
という気持ちがとても伝わってくる。
難しいことをごちゃごちゃ書いたり言ったりするよりも
シンプルに子どものように伝えたほうが
スッと入ってくるという典型!
そしてこれ。
日本人ならきっと『ボルシチ』って書くところ。
ついでにメジャーなものじゃないけれど
『サワードウ』も、知ってる人なら『サワドー』と書く。
外来語として日本語変換されたからこその言葉。
もとの音をそのまま書くなら違ってくるということだ。
これは『マクドナルド』は日本語で、英語圏の人には通じないというのと似ている!
『マクダーナルッ』って言わないとわからないよ~って。
10年前の私なら「違う」「間違ってる」という方に意識がいっていたかもしれない。
でも今はこれがすごくおもしろい!
こんな小さな紙の中にたくさんの世界が詰まってる^^