氷川きよしさんの新曲「群青の弦」の記事が目に入りました。
「弦」ということで興味を持って記事を見たらおおおおっ!
なんと、道雄先生が題材の歌ですか!
確かに宮城道雄先生は失明ゆえに小学校へ通えず、
最期は事故でお亡くなりになられたので、」
苦悩やご苦労がおありだったと思います。
ただ、「春の海」を作曲された頃は、盲目であることを苦悩とは感じてはおられなかったかもしれません。
というのは、
「箏と出会えたので盲目でよかった」
とか、
「夜停電の時、家人が慌てている中、
自分はいつも通り、点字で本を読んだり作曲したり、
何も影響がないし、寝ながらでも本が読める」
と随筆でも語っておられるので。(引用は私の要約です)
随筆は盲目ゆえのお話が多いけれど、
どれも興味深く、むしろ愉快な話題が多く楽しく拝読しました。
私は「春の海」が苦悩の中で生み出された曲と感じたことはないのです。昭和5年の歌会始の勅題「海辺巌(かいへんのいわお)」のための曲ですので、作曲者としては誉の中で作曲されたのではと考えております。
ご苦悩はおありだったと思いますが、それが盲目だからというものではないかなと。
なので、道雄先生にとって、「盲目だから苦悩」ではないと。
事故で亡くなられたのは悲しい出来事でしたが、人生が悲劇というイメージだったらちょっと違うかなぁって。きっと感動的に歌い上げてくださると思うので、どんな曲かなぁと、今からどきどきしています。お聞きできたらまた感想追記したいと思います。