5月14日あさ、晴天。

ナガコガネグモの子グモたちの旅立ちは始まっていた。

 

支柱を懸命に登っていく子グモたち。

支柱に沿って作られた糸の道を上がっている。

 

出のうが早いグループの子らが率先して行動を起こし、

おしり(糸いぼ)から糸を出しながら支柱を登っていき、

その糸を頼りに他の子たちが続いていくのだろう。

 

支柱はこの日のために昨年から用意していたものだ。

旅立ちに出会えたことの感動と支柱が役に立ったことの喜び。

 

卵のうの中で過ごした期間は7か月。長かった~。

 

子グモたちは目的をもって突き進んでいる。

撮られるときのアクシデントにも歩みを止めず、

すぐに別の道を作りながらただひたすら空に向かうのだ。

 

体長は1、5mm。体形の違いか、ジョロウグモの子グモよりも小さく見える。

 

団居の子グモたちではなく、母が同じのきょうだい卵のうの子グモたち。

 

9:39:32  支柱の右側から続いている。

 

9:39:49        

 

 

9:43:47 

 

9:43:47          9:43:50 

 

 

      

アカメの木の根元近くに産卵していた。

 

支柱は直径2cm、地上部は1、9m。先から葉や枝に伝え渡れる。

 

気流に乗りやすいように、遠くに運んでもらえるように、と願いを込め

長い支柱を立てていた。

 

9:44:06 

 

母グモは2回産卵したので卵のうは2個。卵のう間は20cm。

支柱は旅立つときに共用できるように中間地点に立てていた。

 

太陽の当たり具合が違っても、眼だけははっきりとしている。

 

9:53:03

 

 

糸を飛ばし、気流に乗り、次々と旅立っていく。

 

9:53:40

 

1時間後、そろそろ旅立ちは終えるころだろう、と様子を見に行くと

残っている子グモがいた。出遅れたにしては数が多く場所も離れている。

 

11:19:14

 

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これは・・・! 団居になっていた子グモたちだ。

 

11:23:08       11:27:53