5mmほどのスグリゾウムシが菊の葉上に3匹とまっていた。

小さくても成虫だ。

 

ゾウムシは長い口が象の鼻のように見えることで名づけられ、

日本には1000種類以上いるそうだ。

 

スグリゾウムシは口が短くてゾウムシの仲間のようにはなく、

丸い体をした特徴のない甲虫だが、死んだふりができるノダ。

 

今年、菊の葉上にいた個体も死んだふりをするのだろうか。

 

2024年4月23日

 

捕えて紙の上に置くと、

脚を縮めてひっくり返ったままでも死んだふりをしていた。

 

 

 

スグリゾウムシの存在と名を知ったのは昨年の夏。

 

大好きなムクゲの八重咲きシギョク(紫玉)が害虫に襲われた。

開花できたものは1割弱。開花状態がよいものはほんのわずか。

 

2023年8月1日. 

 

小さな蕾のままで枯れてしまう、蕾に穴が開けられる、

花弁がのぞくのに茎から折れる、茎も葉も被害に遭い、

最後は蕾も葉もボロボロ、大きな巣のようになっていた。

 

2023年7月18日     7月19日

 

         2023年7月20日

 

 

被害の状況から加害虫は何種類もいると思われた。  

害虫の正体を突き止めようと連日探していたら、

体長5mmの昆虫が茎にくっついていて何匹か退治した。

2023年7月20日

 

こんな小さな昆虫がどんな悪さをするのだろう。

 

捕えてシューズボックスの上に置くと動きが止まった。

しばらくすると急にはしり出たが、触れるとまた固った。

死んだと見せかけている。これは死んだふりだ。

 

2023年7月20日

  

              

2023年7月25日

 

 

 

 

ゾウムシの先にはアゴがあり、鋭くて強いそうだ。

 

口が細長い種類は木の実や若い果物の実、花の蕾などに

口吻を深く挿しこんで穴をあけ、卵を産みつけるそうだ。

 

スグリゾウムシのような口が短い種類は、

小さな実や茎をかじり傷つけ、そこに産卵するのだろうか。

 

2023年7月23日

 

 

小さな体なのに凶暴そう。口は小さな凶器に見える。

 

2023年7月18日      2024年4月12日

 

 

2023年8月15日        10月25日 

 

蕾のままで枯れてしまった。      無残、虫の巣窟。

 

 

 

ムクゲは下から上へと咲いていく。

最後の花が咲き終えると「秋が来た」と感じていたのに。

今年はきれいな花をいっぱい咲かせてあげたい。

 

参考文献  

 

しゃしん絵本 小さな生き物の春夏秋冬➉

「ゾウムシ」 文・構成  池田菜津美  写真 藤丸篤夫