我が家の裏の隅にナガコガネグモが網を張っていて、

網には糸の束でぐるぐる巻きにされた獲物がかかっていた。

もしや数日前から来ていたオスなのではないだろうか。

 

目を近づけたとき、横の方にとても小さなクモらしきものがいた。

体長は2mmほど。

 

調べた結果、他のクモの網に居候するシロカネイソウロウグモだとわかった。

 

2023年9月10日 15:30             初見

 

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ナガコガネグモ          獲物  シロカネイソウロウグモ

 

9月11日 13:05               翌日

 

 

白色の厚紙をバックにして。

 

🕷シロカネイソウロウグモ🕷 ヒメグモ科 イソウロウグモ属

             体長♀2.5~3.5m ♂2~2.3mm          


コガネグモ類、オニグモ類、ジョロウグモ類、トゲグモ類など、

 他のクモの網に侵入して、網の主の捕えたものを盗み食いしたり、

 網にかかった小昆虫を食べる。」 新海栄一「日本のクモ」より

 

居候するクモはどの種も縦に張られた正常円網を選んでいる。

垂直円網は水平円網よりも壊れにくくて糸は太め。考えている。


腹部の表面は銀箔を細かくちぎって張り付けたような感じ。

黒のラインがあることですっきりとした印象。美グモだ。

 

9月12日 7:03          7:04

 

 

初見の翌日、ナガコガネグモのオスの姿はなく、

その場所には、反対側にいたイソウロウグモが移り住んでいた。

小さくても存在感は大。銀色に輝いて居場所を教えてくれる。

 

9月16日 6:49 少し落ちてたけれど戻ってきていた。
 

 

9月17日  翌日には初見の日と同じ場所に戻っていた。

 

網の主が獲物を何度もぐるぐる巻きにすれば大きく揺れる。

小さなイソウロウは恐れて移動するのかもしれない。

 

7:56 

 

どちら側になっても網の端にいて、円網部分には侵入しない。

 

7:59

8:01

 

その翌日は また反対側に移動し、ナガコガネグモのオスの後方にいた。

 

最初に来たオスは5本脚。このオスは6本脚。

 

9月18日 7:09 

  


観察者は、メスの体と大差ないバッタを投げ入れた。

網は丈夫で粘着力が強く、全てのバッタをキャッチした。

 

厚紙を差し入れ時にイソウロウグモが網から落ちた。

しおり糸では戻れない距離だったのだろうか、その後、姿を見ない。

 

6本脚のオスの滞在もこの日限り。(最初のオスは9月6日~9月10日まで居た) 

 

観察はしつっこくすると逃げられる。     

 

9月18日 7;17      7:18     悪かったね。