二人の女優さんにひかれ、映画「女たち」を見ました。WOWOWで。

演技をしているようには見えなくて、女優さんはすごいなあと思いました。

 

最後のシーンはとてもいいですね。主題歌は荒木一郎「妖精の詩」

 

 

解説より 

「山あいの田舎町を舞台に、鬱屈(うっくつ)した日々を生きる女性たちを

描く人間ドラマ。老いた親の介護や心の病など、さまざまな事情を抱える

女性たちの生きざまを映し出す」

 

 

 

主人公の名は美咲。

 

故郷に戻り、半身不随の母親の介護をしながら

地域の学童保育所の臨時職員をしています。

時代は変化しても変わらない人の意識や価値観があり、

田舎はその傾向が強く、鬱々とした気持ちで過ごしています。

 

友人の香織は子どものころに引っ越しをしたのですが、

大人になってから故郷に戻り養蜂場をひとりで営んでいて、

美咲は時間あれば手伝っていました。

香織は唯一の友人。養蜂場は心安らげる場所だったのです。

 

ところが香織は突然に亡くなるのです。

 

母親との関係は悪く、

仕事も恋愛もうまくいっていなかった主人公は

友人の死によりますます不安定な精神状態になり、

職場でも問題を起こします。

 

人の視線も気になりだし、次第に追い詰められていきます。

 

そんな娘を見ても、

毒のある言葉を浴びせて傷つけ続ける母親。

娘は長年の鬱積した気持ちが爆発します。

 

養蜂場を継いでいた香織の妹は異常事態を察し、

美咲を探しに行き養蜂場で見つけます。

 

姉の胸中を察してあげられなかった妹と美咲は

心を通わせ救われます。

優しい異国の女性ヘルパーさんとミツバチの羽音にも

助けられます。

 

一方、香織は心を病んでいたのに美咲には言わず、

医者にさえも胸の内を語りません。

 

誰も悪くはない、ただ悪条件が重なっただけの雨の夜。

強い孤独感に襲われ、闇に取り込まれたのでしょうか。

 

       音譜 音譜 音譜 音譜 音譜

 

最初のシーンに彼女たちが口ずさみ、

香織が亡くなる夜に叫ぶように歌っていたフレーズ。

 

「 音譜 さびしくないとは言えないけど・・・・音譜 」 

 

聴いた記憶はあるのに思い出せませんでしたが、

エンドロールに歌が流れだしたとき、頭の中では

一緒に歌っていました。歌詞をすべて覚えていたのです。


映画を観終わってから予告編を見ました。

雨の降るなかで横たわる香織と音楽が流れた時、

涙が出ました。

 

心に染み入るメロディと歌声。荒木一郎 「妖精の詩」 

 

収録されているLPレコードを久しぶりに出してみました。

繰り返し聴いていたのでとても傷んでいます。

 

「空に星があるように 荒木一郎 ベストヒット12」

 

「空に星があるように」は大好きな歌です。

 

「あなたといるだけで」も好きです。

 

 

 

 「妖精の詩」が主題歌でなければ、

ブログに書くことはなかったかもしれません。

 

                

          音譜 音譜 音譜 音譜 音譜

 

美咲 「なんで養蜂なの?」 香織 「ええ?なんでだろう?」

 

人を避けて生きてきたような香織でしたが、

人の温もりが必要だったのでしょう。

                                 

          音譜 音譜 音譜 音譜 音譜

 

こんなレコードも出てきました。1976年2月発売。

 

第1面「俺たちの旅」「ふれあい」

第2面「いつか街で会ったなら」「白い写真館」

 

中村雅俊 「ふれあい」 


音譜 なぐさめも 涙もいらないさ ぬくもりが ほしいだけ 

  ひとはみな 一人では  生きてゆけない ものだから 音譜

 

 作詞 山川啓介 作曲 いづみたく   

 

 

「いつか街で会ったなら」 作詞・喜多条 忠  作曲・吉田拓郎 

 

音譜何気ない毎日が~ 風のように過ぎていく~音譜 いいですね。

 

オリジナルドラマと海外ドラマが見たくて、WOWOWは2月に申し込みました。

すっかりハマってしまい、テレビとパソコンでオンデマンドのドラマ三昧。

家事も趣味もおろそかになり、これはいけないと3月でやめることにしました。

 

映画はほとんど見ていないので記念にブログに書きました。

WOWOWさん、短い間でしたがお世話になりました。