ウズグモ科のクモの巣を見つけた。

 

ウズグモ科のメスの成体は5ミリ前後。

小さな水平円網を張り、中央に渦巻き形の白い隠れ帯をつける。

 

ブルタニカ大百科事典には

「ウズグモ科はいずれも習性、形態とも酷似しており、成熟個体、

特に雌雄生殖器を調べないと同定が難しい」と。

 

隠れ帯は渦巻き形だったり直線形だったりするそうだが、

 

3週間、我が家の裏で観察したものは、

 

最初は渦巻き状態に直線の棒のようなものが加わり、

その後は直線だけになり、

張り替えたときには渦巻きに戻り、また直線へと

 

2,3日おきに変化していった。

 

それなりの考えがあってのことだろうが気持ちが知りたい。

夜のうちに作り変えている。

 

      🕷  🕷  🕷  🕷  🕷  🕷

 

薄暗い場所を好みだそうで、足元の岩間の前は、

夕方のわずかな時間に建物の隙間から陽が射しこむだけ。

ひさしの下。横には雨水を流す溝もある。

 

2021年5月10日 9:49  直径2センチほどの渦巻き(だったと思う)

      

 

3日後、渦巻きに棒状のものが加わり、主は帯の中心で脚をそろえている。

縦糸は見えるが横糸が写りにくい。

 

                         5月13日 10:43 

 

翌日、なぜか渦が消えてしまい、棒のかくれ帯だけになっていた。

 

5月14日 9:00        5月15日 12:50

 

足をそろえていた方向の隠れ帯が長くなっている。

 

5月17日 8:19     網の位置が少し高くなったようだ

 

翌日には網が移動していた。畳んで張り替えたのだろう。

肉眼では隠れ帯が消えたように見えたが、

 

5月18日 10:08

 

拡大すると、薄くではあるが渦巻きを確認できる。

 

縦糸が少なかったので網をくぐり、横幅 5、5センチの

プラスティック版を下に置く。渦の直径は4センチくらい。

昨年に記事にしたものと同じ個体のようだ。

 

5月20日 9:03

 

 

姿がはっきりと見えたので今度は白い紙を差し入れた。

 

5月20日 9:18  

 

(カタハリウズグモっぽいのだけれど同定はできない)


網全体が大きくなり隠れ帯が濃くなった。

                        水まき用のホース     

 5月23日 8:56               

 

 

 5月28日 7:49  再び直線状に         

 

 5月29日 12:29  隠れ帯は約8センチ

 

 5月30日 10:21 

 

        16:18

 

 

この日を最後にいなくなった。

 

 

 

3メートル横にもウズグモ科の仲間。

 

2021年4月15日     4月23日