早朝、地上70センチほどの場所に
水平円網のきれいな巣が出来上がっていた。
アシナガグモ科特有の網の形だ。
穴の開いた中心部分には脚を揃えたクモがいた。
網の目の間隔からするとアシナガグモだろう。
アシナガグモの糸はとても細くて気づきにくいが
太陽が当たると網の形が鮮明に浮き上がってくる。
クモたちがいる場所は日照時間が限られている。
陽が射すころに見に行くと網には主がいない。
やはりアシナガグモだ。
アシナガグモはなぜか知らないが日中は網にいない。
いなくても網の端で逆さまになり、
脚を真っすぐにそろえて身をひそめている。
糸を目で追うと、細い竹に隠れるようにしてクモがいた。
水平円網は糸の架けられた箇所がわかりにくく
壊してしまった。
2021年 3月31日 10:12 驚くよね
10:13 白い厚紙の裏をバックに
横に渡された糸に伝いながら移動していった。
張っていたロープにつかまりながら逃げていく感じだ。
10:17
糸伝いに1、5メートルほど先にある支柱ま逃げて止まった。
10:19 支柱の直径は1、5センチほど
アシナガグモの出現期は5~10月。メス体長8~15ミリ。
まだ3月末。体長は8ミリほど。
この個体は体長5ミリほど。腹部は長めで、ふっくらとし、
脚の長さも驚くほどではなく、体色も薄くて半透明。
拡大して、アシナガグモの幼体だと確信できた。
毎年、どのクモも同じ場所に巣をつくっている。
風に乗り旅立つクモもいるが、
生まれた場所に代々住み続けているものもいる。
幼体が逃げたのは、昨年にアシナガグモの成体がいた支柱。
成長すると腹部が長くなり、模様が伸びて濃くなるだけで、
幼体のときの体の模様のまま成体になるようだ。
昨年の成体 2020年5月15日 10:47
2020年 5月28日 10:39 ↓