ハナグモはカニグモ科

 

「ブルタニカ国際大百科事典」より。

 

「雌の体長5㎜、雄はやや小さい。

黄緑色の美しい種で成体になると雌の腹部背面に

八字形の褐色斑斑点が現れる。

雄の頭胸部と歩脚は褐色。初夏から秋にかけて

草木の葉上を徘徊し、花の陰に潜んで飛来する昆虫類を捕える。

前脚を2本ずつそろえて方向探知機のように

ゆっくりと動かす動作が特徴的」

 

クモにしては珍しく薄いきれいな色をしているので、

花の中に潜んでいても葉上で待ち伏せをしても

カムフラージュができる。

 

「日本のクモ」新海栄一著

「腹部の斑紋には変異が多く、褐色斑の無い個体も多い」

 

昨年の5月のハナグモのオスとメス

 

            ♀

 

クモは種類により目の配置と形状が違う。

上からだと8個はほぼ同じ大きさに見えるが、

白っぽく盛り上がっている箇所は大きいのかもしれない。

 

メスがいたのは、

アジサイのそばで自然に生えてきた野ばらの枝。

 

数日後、 

アジサイの葉の裏に前2対(4本)の長いあしが見え、

体形からオスだとすぐにわかった。

                    

 

 

野ばらの葉にいつの間にか移っていた。

 

枝と葉に合わせたオスの体の配色と色合い。

頭胸部と脚の模様が統一されているところもメスと同じ。

 

自然界の創造主は細かいところも手を抜かない。

 

             ♂

 

 

あしの長さが極端に違っているために移動は苦手。

隠れて待ち伏せをして狩猟する。

前の太くて長い4本は捕獲用。後ろの短い4本は移動用。

 

 


             カッコイイ

 

2019年7月19日 

キアゲハに花を全部食べられたパセリの茎。

時期的には夏に生まれた子グモだろう。

長いあしは持ち上げて、とても器用に降りていた。  

 

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