7月18日、家の裏の隅っこに、初めて見る宙に浮いたような

ジグザグの網。

ジグザグ網は垂直に張られたきれいな円網の中心にあり、

その上にはクモがいた。

 

地上からクモの位置までは約30センチ。

地面ぎりぎりに張られている。驚いたのは低さだけではない。

枠糸の掛け先は草や花の茎。こんな場所で大丈夫なのだろうか。

 

図鑑での特徴のすべてが合い、ナガコガネグモの巣だとわかった。

 

 

ナガコガネグモの特徴はジグザグのかくれ帯がついていること。

 

かくれ帯に目が行き網と錯覚しそうになる。

子グモは丸く成体は縦に長い帯をつくるとあるが

両方が合わさっていた。

 

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(後記)

大型のクモの脱皮回数は7~10回。

6~7齢の子グモのかくれ帯はジグザグから縦の直線になるが、

なかには両方のものもある。

 

「田んぼの生き物たち クモ」 農文協  より

   文・写真  新海栄一 

   〃・ 〃   緒方清人 

 

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かくれ帯は長い足をも考慮した楕円形。賢い。

 

 

7月19日  翌日には丸いかくれ帯が薄れている

 

7月23日 帯は長くなっていた

 

7月26日 再び楕円のジグザグ。そばにドクダミの葉。

 

 

7月27日 かくれ帯の変化する理由がわかればいいのに。

 

7月31日 驚きミズヒキの葉まで逃げる。鮮やかな模様だが

 

 

7月31日 8:41      8月16日 10:31 

亜成体?すでに成体?      姿も隠れ帯もすっきりの成体。

薄く残る幼体時の隠れ帯。    体模様の横ラインがつながる

  

 

 

地面から中心までを測ると35センチ。変わったことがなければ

2本ずつに分かれた脚をきちんと揃えている。

 

8月21日       頭胸部は薄いピンク。