間違いだらけの健康常識-2

×(バツ) 三大栄養素のバランスが大事
 一般的に「バランスの良い食事が大事」というとき、どんな食事を指しているのでしょう。感覚的には、肉と野菜のバランス、30品目をまんべんなく摂る、といったところでしょうか。
 その際、数値でよく示されるのが「エネルギーの栄養素別摂取構成比」です。それは、すべての摂取エネルギーを100としたときの三大栄養素、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の構成比率を表すもの。健康を維持するために望ましい比率は、P12~15%、F20~25%、C60~68%で、「PFCバランス」といわれます。
 このように常識的とされる指標には、時代のズレを感じます。
 これだけ糖質制限が浸透し、低糖質(ローカーボ)食品も増えてきているのに、炭水化物60%台という指標はないでしょう。
 私が実践する分子栄養療法は、三石巌先生の理論と欧米のオーソモレキュラーを組み合わせ、さらに糖質制限と鉄不足解消を加えたものです。もともと糖質制限に効果を感じたのをきっかけに栄養のことを勉強し、現在のメソッドに至っています。
 とはいえ、プロテインもしっかり飲めていない人に、急激な糖質制限はお勧めしていません。食の細い女性はとくに、急激な糖質制限をしても、脂肪酸の代謝であるケトン体代謝に上手く切り替えることができません。いきなりエネルギー代謝の材料が不足して、フラフラになってしまう人もいます。女性は糖質をこれまでの半分程度に減らすところからはじめてください。
 根野菜、イモ類も糖質が多い食品ですから、控えた方が無難ですが、砂糖や小麦などを食べるくらいだったら、こちらを摂ったほうが良いでしょう。パンも控えて、白米は半分に。3食のうち、昼食だけは「外で食べるので白米も適量食べる」ということでも良いでしょう。ダイエットをしたいということでもなければ、軽い糖質制限で大丈夫です。
 ただし、がんを患っている人の場合は、厳格な糖質制限が必須です。糖質はがん細胞のエサになってしまうからです。
 ご自身の体調、目指す体型などを踏まえて、古い指標に惑わされることなく、自主管理をしてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鉄タンパク不足の女性は断糖してはいけない。
フェリチン100位ないとケトン体回路が回らない。
プロテイン*2+砂糖を止める程度から開始を。

がん患者は、断糖ケトン食+プロテイン+メガビタミンが必要。
毎回、点滴前にはケトン体値を測定しています。


元記事はこちら