タンパク質の充足度は何で判断する?

「メガビタミン健康法」より

 私はタンパク質の充足度をまずはBUNの値で判断します。一般的な健康診断でも腎機能を診るためにBUNは測定されますが、BUNとは尿素窒素のことです。BUNは体内の窒素量、すなわちタンパク質量を示します。この数値が低いと、タンパク不足ということになります。
  ただし、タンパク質の充足度は、一般的にはアルブミン値(Alb)で判断されます。アルブミンは血清中のタンパク質の濃度を測る数値です。アルブミンの正常値は4.22以上とされ、3.5以下の場合は何らかの病気や栄養障害が疑われます。
  私がまずBUNをみるのは、アルブミン値より鋭敏にタンパク不足を示すからです。
BUNの目標値は20です。プロテインを飲んでもBUNがなかなか上がらない女性が多いのも事実です。通常、プロテインを2週間ほど継続するとBUNは急上昇しますが、プロテインをやめると2週間後には低下する傾向があります。そのため、BUNはあくまで「短期的に窒素量が満たされているか否か」の指標です。
  つまりBUNが低ければ確実にタンパク不足となりますが、BUNが高いからタンパク不足がないとはいいきれません。他の指標であるアルブミン、そしてGOT、GPT、γGTPが低ければタンパク不足であることは明らかです。
  タンパク不足が30年間つづいている食の細い女性の場合、これらの数値が改善するまで最低数か月~数年かかることは多々あります。
  当院では、アルブミン4.2以上、GOT、GPT、γGTPは20前後が理想です。
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・糖質、脂質=CHO、タンパク質=CHONS。
つまり窒素(N)はタンパク質。
・高齢者では腎機能が落ちてBUNが高値となる場合が多いので、タンパク質充足度の指標になりません。
従って、高齢者ではアルブミンで評価しています。
高齢者の低アルブミン血症は、50年以上タンパク不足であったということなので、数ヶ月プロテインを飲んだくらいでは回復しない方がとても多いです。

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