ビタミンE(その1)、天然型の方が合成型より圧倒的に優れている

「メガビタミン健康法」より

  ビタミンEは、1922年にアメリカの研究者ハーバード・エバンスがネズミの実験を通して発見したビタミンです。ビタミンEの別名「トコフェロール」とは、ギリシャ語をつなぎ合わせた造語で「妊娠・出産の力を与える」という意味があります。
  エバンスは不妊を防ぐビタミンとして発見しましたが、やがて強力な抗酸化作用も明らかになりました。血管の膜を守って老化を防ぐことから「若返りビタミン」といわれます。
  ビタミンEには4種類の「トコフェロール」と4種類の「トコトリエノール」があります。4種類にはそれぞれ「α、β、γ、δ」と名前がつけられています。
  ビタミンEには天然型のD型と合成型のDL型があります。
  天然ビタミンEであるd-αトコフェロールを最も多く含むのは、小麦胚芽です。日本人はあまり口にしませんし、他に十分量を摂れる食品は少ないことから、多くの人がビタミンE不足に陥っています。
  合成型のビタミンE(DL型)は代謝酵素の作用を阻害する面もあることから、効果が弱まります。ビタミンEの処方薬である「ユベラ」は合成のDL型なので、代謝に関しての効果は乏しいと思います。サプリメントのビタミンEは必ず表記を確認して、合成型ではなく、天然型を選択してください(ビタミンCやビタミンB群は合成で問題ありません)。
  ATPセットにビタミンEを入れているのは、代謝補酵素としての役割を期待しています。そのためには、やはり天然型ビタミンEであるd-αトコフェロールが必要になります。高用量のビタミンEで心疾患を治療したエバン・シュート博士もd-αトコフェロールを使用していました。


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ビタミンE 

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