理論+臨床データ+症例

Abram Hoffer; Healing Children's Attention & Behavior Disorders: Complementary Nutritional & Psychological Treatments (Professional Edition)、

ホッファーのこの本、構成が素晴らしい。
最初に生化学的理論が述べられ、次に治療した119例の統計データ、そして220/300ページからは119例の症例経過が全て記されている。
つまり1例報告*119本、圧巻としか言いようがない。
症例の中には、指示通りに治療を継続して改善した人、指示量の半分しか服用できておらず改善が不十分な人、一旦改善したが治療を中断して再発した人など様々。
こういう詳細な経過は、統計データでは埋もれてしまい、真実が見えなくなってしまう。やはり症例の提示が最重要。

論文だけで(妄想)理論を作るが、症例を全く記さない医者が多い。
こういう理論は全く信頼性を欠くことは明らか。
理論を主張するなら、実際に治した症例を示す必要がある。
治した症例が最重要であり、治せない理論は必要ない。

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