アルツハイマー病
The Orthomolecular Treatment of Chronic Diseaseより
マウスの実験で、人の体重換算で3gのナイアシンアミドを投与すると、記憶障害が改善した。
長期間のビタミンなどの必須栄養素の欠乏により、栄養素依存症(ビタミン依存症)となっている。
認知症は、長期間の潜在性栄養欠乏による疾患(long-latency deficiency disease)。
”もし、全ての人が50歳前にビタミンとミネラルのサプリメントを服用し、良い栄養プログラムを実施してそれを継続すれば、アルツハイマー病は急激に減少するであろう”。
(エイブラム・ホッファー)
高いホモシステイン濃度と低い葉酸濃度、低いB12濃度はアルツハイマー病の発症を高める。
軽度認知障害レベルの患者に高用量B群を投与すれば、ホモシステイン濃度を下げて、認知症症状を改善することができる。
ホモシステインは、酸化ストレスを高め、NMDA受容体に対して神経毒性を示し、誤ったメチル化を引き起こす。
神経伝達物質、リン脂質の合成にメチル化が必要とされる。
ホモシステインを下げるためには、グルタチオン、Nーアセチルシステイン(NAC)、B12、SAMeが有効である。
ベタインーホモシステイン系のメチル基転移代謝には、トリメチルグリシン(TMG)とZnが葉酸、B12、B6と共に必要。
アルツハイマー病予防には、CとEも効果を示す。
従って、アルツハイマー病の予防と治療に関しては、以下のものが推奨される。
糖尿病はアルツハイマー病のリスクを増強するため低グリセミック食(低糖質食)。
B6、20~40mg。
葉酸、400~800mcg。
B12、0.5~1mg。
NAC、500~1000mg。
ω3、500~1000mg。
TMG、1000~2000mg。
Zn、10~15mg。
C、1000mg、それ以上。
E、1000IU。
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