4月のメグビーメールマガジン、コラム

三石巌の書籍で、現在絶版のため読むことができない物の中から、短編のコラム記事をご紹介させていただきます。

「高タンパク食のメリットは?」

人間のからだはタンパク質でできているといってよい。体重50キロの成人では、27~33キロが水、12~18キロがタンパク質である。そのタンパク質のうち、半分以上が「酵素」で、残りのうちの大部分が結合組織という見当でよかろう。数字に幅をつけるのがわずらわしければ、平均値をとることになる。そうすると、50キロのうち30キロが水、15キロがタンパク質ということだ。残りは5キロになるが、その大部分は脂質ということになるだろう。そして、糖質がちょっぴりということだ。
 生体ではつねに異化がおきているので、タンパク質の一日必要量が割りだされる。それは、ストレスがあまりないとき、成人では体重の1,000分の1、子どもや妊婦ではこれの50%増しという数字になる。ただし、プロテインスコ-ア100のものとしてである。この必要量をみたす食事内容に対して、私は「高タンパク食」ということにしている。平均的日本人の食事は、まちがいなしに「低タンパク食」であるからだ。高タンパク食だと、感染症、動脈硬化、胃下垂、貧血、リューマチなどになりにくい。原則として、プロテインスコーアの低いタンパク食品が主流になると、高タンパク食は困難になる。

〔三石巌全業績-11 健康ものしり事典(絶版) P168より抜粋〕

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