まずは「鉄タンパク不足の改善」が最優先

最近、鉄不足の記事はあまり書いていませんでした。
ホッファーの本ではそのような話題はほとんど出てきません。
欧米では、日本人の3倍肉を食べること、小麦粉に鉄が入っているので鉄タンパク不足は稀なのです。
しかし、日本人においては「鉄タンパク不足の改善」が最優先されるべきです。
すなわち、メガビタミンの前にまず「鉄タンパク不足の改善」が必要です。

理由1~進化から考える
生物はまず鉄を補酵素とする代謝を獲得した。
次に、亜鉛、マグネシウムなど他のミネラルを補酵素とする代謝を獲得した。
その次に、ビタミンを補酵素とする代謝を獲得した。
つまり、鉄不足があると全ての代謝が滞る。
主酵素=タンパク質なので、タンパク不足では全く話になりません。

理由2~エネルギー代謝から考える
エネルギー代謝からみても、電子伝達系には鉄が必要なので、鉄不足では好気性解糖(クエン酸回路+電子伝達系)が機能しなくなり、ケトン体がうまく使えず、嫌気性解糖主導になります。
鉄不足を放置したままエネルギー代謝の補酵素であるビタミンを摂取してもほとんど効果が見られないはずです。

ほとんどの女性は鉄タンパク不足です。
BUNが15以上、フェリチン100以上(最低でも50以上)を満たす女性は非常に稀です。

「鉄タンパク不足の改善」には、
高タンパク/低糖質食、具体的には卵2~3個+肉(魚)200g+プロテイン体重の1/3~1/2。Nowアイアン36mgを2~3個、もしくはアドバンストフェロケル3~4個。
上記を3~6ヶ月継続して、フェリチンを、まず30,次に50、その次に100を目指すことが最優先されます。

元記事はこちら

{63EACF68-6245-461D-A036-F16A3FB45125}