自然治癒の健康相談ー12,流産
三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より
高タンパク/低糖質食+プロテイン+C+E。
E(d-α)で1600IU位試しても良いと思う。
もちろん低フェリチンの改善も重要でしょう。
最低30以上、できれば50以上、理想値は100以上。
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2017.3.20 記事
1)32歳の妊婦、これまで何度か流産をしました。私はひどい頭痛もちで、よく頭痛薬をのみます。流産や奇形児の心配はないものでしょうか。つわりのときは、鎮静剤をのんでいました。
2)28歳の主婦、一児の母です。これまで三回も流産し、習慣性になっている、と医師にいわれました。最初のお産のあと、一年半して中絶したせいかと後悔しています。ぜひ、もう一人ほしいのですが。
3)25歳の主婦、結婚後5年になります。一回流産し、その後、卵巣嚢腫のため左卵巣を摘除されあました。手術の後遺症か、足、腰がときどき痛みます。最近、また流産してしまいました。習慣性流産でしょうか。
私のアドバイス、
1)の場合ですが、習慣性流産と頭痛とのあいだには、共通の原因が考えられます。どちらも、ビタミンEの不足でおこるからです。
スイスの統計ですが、流産の習慣のある婦人にビタミンEをあたえると、正常な出産に成功する割合は、流産の2回経験者で59%、3回経験者では23%という成績がでています。ビタミンEをのんだら、頭痛薬も安定剤もなしで、頭痛がなおり、正常なお産ができる可能性があると思います。
ビタミンEには、天然品と合成品があります。天然品は小麦胚芽油からとったものです。抗酸化作用の点では、天然品も合成品もたぶんちがいがありませんが、抗流産作用となると、合成品は劣ると思います。
ビタミンEの抗流産作用は、ホルモン分泌の調整、胎児の血行改善、子宮運動の抑制などによると考えられています。
ビタミンEの一日量は、400IUが最低と思います。
2)の質問者に対して専門医は、黄体ホルモンについて説明していますが、これはすべての性ホルモンの前駆体で、いわばこの問題のカギをにぎるホルモンです。そしてこれをつくる代謝にビタミンEが関係しているのです。
流産の心配をする人が、最初に目をつけなければならないのは、ビタミンEだと思います。
専門医もいわれることであり、理論的に考えても当たり前のことですが、中絶は、頸管裂傷でもつくらないかぎり、流産の原因にはならないはずではありませんか。
3)の場合ですが、専門医はストレスをとりあげています。よく「病は気から」といいますが、この「気」はストレスの原因のストレッサーをさしています。ストレスに強くなるためには、ビタミンC、ビタミンE、タンパク質の三つが重要であることは、再三繰り返したところです。気になることがあったら、まずなにをおいても、この三つに手を出すことだ、と私は思います。
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習慣性流産にはビタミンE1(d-αトコフェロール)400~800IU。
E1は、コレステロール→プレグネノロン→プロゲステロン(黄体ホルモン)の代謝の補酵素。
プロゲステロンから、エストロゲン、テストステロンが作られます。
当然、高タンパク食、ビタミンCも必要。
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