自然治癒の健康相談ー11,頭痛

三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より

頭痛の多くは酸欠が原因。
Eは不飽和脂肪酸の自動酸化を抑制し、血液粘度を下げる。
高タンパク食+C+E。
E(d-α)は400~1600IU程度。

加えて、血糖の変動幅を小さくさせる糖質制限食が有効。
糖質制限だけで頭痛が解消する人も多い。
グルコース入り点滴液が漏れて手につくと、ネチャネチャする。

さらに加えるなら、血管拡張作用のあるナイアシン、血管攣縮を防ぐMg。
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2017.3.17記事

28歳の男性;学生時代から頭痛持ちでしたが、最近は3日に1日は頭痛に悩まされています。そのときは食欲もなくなります。薬は一時的にしか効きません。なお、精密検査の結果、軽い胃潰瘍と診断されましたが、誤診ではないでしょうか。

私のアドバイス、
 専門委の回答には、頭痛と胃腸症状とが共通の原因からきた、という見解が述べられています。その原因として、ストレスやビタミン欠乏などがあげられています。私としては、ビタミン欠乏に焦点をあわせたいのです。
 高血圧とか脳腫瘍とかを心配して病院の門をたたく前に、また、トランキライザーに手をだすまえに、無難な治療法をとるのが順序だと思います。専門医の示唆するとおり、ビタミン不足を想定して、それを服用してみることです。
 脳に障害のない場合の頭痛は、酸欠によるものが大多数です。これは、ビタミンEの服用でなおります。わたしたちの呼吸する酸素の平均43%は、不飽和脂肪酸の酸化に使われるといわれています。この酸化は、エネルギーの発生とは無関係で、過酸化脂質をつくります。そしてそれは、全く無駄で、しかも有害な化学反応です。
 この不飽和脂肪酸の自動酸化を防ぐことができれば、有効な酸素が二倍ちかくにふえるわけですから、脳の酸欠は救えることになります。そして、これを防ぐのが、ビタミンEの役割の一つなのです。
 血液のなかの不飽和脂肪酸が自動酸化をおこして過酸化脂質になると、血液がねばってきます。これでは、脳の血行がスムーズにゆくはずがありません。しかも、血液のはこぶ酸素は少ないのです。脳の酸欠は当然の結果でしょう。そして、それが頭痛をひきおこすのです。
 ビタミンEのこのはたらきを抗酸化作用といいますが、抗酸化作用をもつ物質が不足すると、胃壁の細胞膜にふくまれている不飽和脂肪酸も、自動酸化をおこします。すると、細胞膜がいたんでただれてきます。これが胃におきれば、胃潰瘍です。
 頭痛と胃潰瘍が共通の原因でおこることが、おわかりでしょう。頭痛が長年つづいているとすると、魚のような不飽和脂肪酸の多いものをよけいにとる食習慣がおありかどうか、知りたくなります。
 頭痛はストレッサーの一つですから、これによって、ビタミンCとタンパク質の大量消費がおきているはずです。ビタミンEとともに、ビタミンCとタンパク質とを補給すれば、体調はめっきりよくなるはずです。
 もし、そこまでしてもどうにもならなかったら、観念して専門医をたずね、その指示を受けることにしましょう。
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頭痛に対しては、ビタミンE、ビタミンC、タンパク質。
ビタミンEにより血液粘度が低下して血流が改善する。
そして、無駄な酸素消費を抑制し、酸欠を防ぐ。

ホッファーの本では、頭痛に対して、ナイアシン3g+ビタミンC3gが効果があると書いてあった。
ナイアシンは末梢血管拡張作用がある。

処方薬のユベラニコチネートは、ナイアシン+ビタミンE(合成型dlートコフェロール)。
末梢循環改善作用があり、手足の冷えやしもやけなどにはとてもよく効く。
頭痛にも効果があるのではないか、試してみよう。
しかし、サプリメントのナイアシン500mg*3~6錠+NowE-400(d-αートコフェロール)1~2錠のほうがさらに強力。


元記事はこちら

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