新しいパラダイムの科学的真実はなぜ論文にならず本になるのか

医療界の3大ブレイクスルーと言われている、糖質制限の江部先生、湿潤治療の夏井先生、コウノメソッドの河野先生、沢山本を出されていますが専門誌への論文は書いておられません
何故なのでしょうか?今日はこれを考えてゆきます

私も、”女性のうつ、パニックは鉄タンパク不足が原因だった”という新しいパラダイムの科学的事実を発見し、連日そのことはFBに投稿しているのはご存じの通りです
自分では、4つめのブレイクスルーになるのではないかと考えています
しかし、論文にして投稿するつもりはありません
何故ならその時間が無駄だからです

まず、論文を書くためのまとまった1-2時間の時間がないという物理的制約があります
論文にして投稿すると、査読者による査読(review)を受ける必要があります
旧来のパラダイムに凝り固まった頭の弱い専門医による審査です
新しいパラダイムの学術的意義を理解できず、却下(reject)されるリスクが大で、却下されなくても色々イチャモンをつけ書き直しさせられます
この手間が時間のない自分には鬱陶しくて耐えられません
また、新しいパラダイムなので、従来の論文の引用ができませんので単行本からの引用ばかりとなります
そうすると、”科学的根拠が乏しい、エビデンスがない”と判断されてしまいます
つまり、論文は従来のパラダイムの範囲内での科学的真実は受け入れるが、新しいパラダイムの科学的真実は受け入れられないシステムとなっています

また、一本二本くらいの論文を出しても注目されず、スルーされてしまいます
認めてもらうためには年に4本ペースで最低3年くらい続ける必要があります
勤務医時代、あるテーマで研究論文を書き続けていました
筆頭著者(first author)で書いた論文は約100本になります
認めてもらうまで10年かかりました
いったん認めてもらうとまた別の意味で大変なことになります
全国学会のシンポジウムの依頼や依頼原稿の執筆依頼が津波のように来て、その処理に多くの時間を取られ、本来やりたい研究をする時間が取れなくなります
このような時間がかかるプロセスは無駄なので論文は書く気になれません

でも自分が発見した科学的真実はどうにか世に出して、世の中の人に認められたいと考えます
すると、頭の固い専門医相手ではなく、柔軟な思考の勉強熱心な一般人向けに単行本を書こうと思うのは自然な流れだと思います
つまり、最新の科学的真実は論文にはならず、単行本として出されるのです
本人は気付いていないでしょうが、論文ばかり読んで本を読まない専門医はどんどんバカになってゆきます

どうにか本にして出したいなあ
編集者の人で見ている人はおられませんか?
(2015.1.24記)

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