勤務医にはナイアシン治療導入は難しい

赤血球正常、ヘモグロビン正常、フェリチン低値の潜在性鉄欠乏性貧血に鉄剤の処方をするのは、通常の保険医療なので治療者の判断で誰でも行える
しかし、ナイアシン治療は保険診療ではないので、病院の勤務医が自己判断で勝手に行うことはできない
勤務医=組織人、なので組織のルールに則り了承を得る必要がある
すなわち、病院の倫理委員会にかける必要がある
しかし、自分以外の院内の誰もパラダイムが異なるこの治療のことを知らない
院長、部長、薬剤科長、看護部長、の誰も知らない
当然ながら、”エビデンスはあるのか”等と言われ、なかなか了承を得られないはず
病院の勤務医にはナイアシン治療の導入は難しい

教授や精神科病院の管理者ならツル一声で導入は可能
しかし、研究費獲得で頭がいっぱいの教授は金にならないこの研究には興味を示さないだろう
診療報酬で頭がいっぱいの病院の管理者は診療報酬に結びつかないこの研究には興味を示さないだろう

その点、開業医は自由人なのでやろうと思えば即座に実行可能だ
良い治療があれば自分の判断で何でも導入できる
勤務医の先生は本当にお気の毒だと思う
その点、夏井睦先生が勤務医なのに湿潤治療を導入できているのは本当にすごいことだ

糖質制限もナイアシン治療も開業医が先頭に立ってデータを公表し、医療を変えてゆかないといけないと思う


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