質的な栄養失調(隠れた飢餓):先進国

 途上国では微量栄養素の摂取源そのものが不足し、これが隠れた飢餓の原因となっている一方で、先進国では、有り余る供給源にもかかわらず、自発的な、そして通常は無知に基づく一方的な食事により、摂取不足が発生する。そして先進国では、途上国とは異なった微量栄養素が問題となる。主に不足するのはビタミンD、葉酸、鉄であるが、ビタミンEやセレンが不足することがある。
 先進国でも、収入と教育が隠れた飢餓の発生にとって重要な要因となる。社会経済的地位が低い場合、食事の費用が節約される傾向が強くなる。低価格な商品は通常、高エネルギーであるが、栄養価が低い。
(ポケットアトラス栄養学、より)
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グラフB;価格が低いほどエネルギー密度が高くなり、品質が下がる
低価格=精製糖質、穀物=ビタミン不足+ミネラル不足

「自発的な一方的な食事」=ベジタリアン、マクロビ、など
「無知に基づく一方的な食事」=カロリーベースで考える栄養

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