あまりにも惨すぎる | 柴犬虎哲の部屋

柴犬虎哲の部屋

我家の愛犬、柴犬虎哲と日本全国旅日記!

14日にアップした記事で、母の60年に及ぶ親友、

Yさんの草刈り中の滑落死について書きましたが、

Yさんの死亡時の詳細な情報を、娘さん(長女)から聞き、

更に衝撃を受け、強烈に落ち込んでいます。

 

Yさんが草刈りをされていたのは、地元の行事とかではなく、

ご自宅の裏庭の崖で、ご自分の意思でされていたそうです。

生前からよく、草がのびてきたら、ご自分でされていたとか。

 

Yさんの転落死の第一発見者は、

下の娘さん(次女、以下Tちゃん)でした。

Tちゃんもずっと前に嫁いでおられますが、

Yさんがお1人で暮らすご実家の近くの

名張市内で暮らされています。

実家の母=Yさんとは、しょっちゅう電話したり、

実家をしょっちゅう直接訪問されていたそうです。

 

Yさんが私の母へ、ひ孫ができたと、

最後になった電話をかけてこられた数日後、

Tちゃんは実家に電話したそうです。

しかし何度電話をしても母であるYさんは出ません。

胸騒ぎがして実家に戻ると、庭には洗濯物が干したまま、

それも雨で濡れている。

玄関の鍵も窓も開けっ放しでした。

家中探してもYさんの姿がありません。

ふと、家の裏庭を見ると、Yさんが庭で履いている

スリッパがありません。

裏庭には、草刈りをした形跡がありました。

裏庭の外は、6m以上ある急斜面の崖です。

(国土地理院の地形図で確認済み)

まさかと思って崖下を見ると、Yさんが滑落して、

崖下を流れる小川の中で、血まみれで横たわっていたそうです。

 

Tちゃんはすぐに119番。

救急隊に救助されましたが、すでに息はなく、

病院に搬送される事なく、事件性がないか調べる目的で、

そのまま警察の司法解剖にまわされたそうです。

司法解剖の結果、死後数日経過していたとか。

第一発見者のTちゃんは、警察から

かなりの事情聴取を受けたとか。

 

おそらく、Yさんが私の母に最後になった電話を

かけてこられたその日、または翌日くらいに、

お1人で滑落し亡くなっていたのです。

警察によると、出血具合から、

滑落直後はまだ生存されていた可能性が高いらしく、

ご遺体の状態から、次女Tちゃんに発見されるまで、

2~3日は経過してただろうと。

 

Yさんは崖下の小川の中でお1人で、

苦痛と孤独に耐えながら、亡くなっていかれたのです。

苦痛の中で、何時間も何十時間も、

1人孤独で助けを呼んでおられたと思うと・・・

もうこれ以上書けないです。

 

不幸にも、Yさん宅の裏には、住宅や道路が無いのです。

40年ほど前の新築当初は田畑でしたが、

今ではかなり広いソーラー発電所になっており、

発電所内は無人かつ関係者以外立ち入り禁止で、

Yさんが落ちた場所を、目撃できるような人は、

誰もいないという環境なのです。

(私もグーグルアースで現場を確認しました。)

 

Yさん、どんなお気持ちで、苦痛の中、崖下の小川の中で

助けを待っておられたのだろうかと。

考えただけで、胸が締め付けられる思いです。

 

そして、自分の愛する実母が、こんな姿でご遺体でいる所を

発見した次女Tちゃんの気持ちを考えると、

かける言葉もみつかりません。

 

ウチの母も、相当ショックを受けています。

足が悪いので、葬儀に行けないのを悔やんでいます。

 

こんないい人が、

こんな苦労の人生を歩んで来られた方が、

なぜ最後にこんな死に方をせねばならないのでしょうか?

あまりにも惨すぎます、本当に腹立ちます。

神はいるのか?

 

Yさん、一昨年に股関節形成不全になり、

両足の股関節を人工の関節に入れ替える

大手術を受けられたんです。

手術当初は痛みが強く、自力歩行が困難な状態でしたが、

リハビリを頑張り続け、やっと自力歩行ができて退院、

お1人暮らしでも不自由ない状態まで回復され、

そして長女に孫、つまり、ひ孫が誕生した直後の事故なのです。

これから、かわいいひ孫を見ながら、自然豊かな名張市で、

平穏な老後を過ごせるというのに。

なんでこんな目に合わなきゃならないのでしょうか?

あまりにも理不尽です。

 

私、明日13歳の誕生日を迎える虎哲と、

再び、日本の総菩提寺といわれる、

高野山金剛峯寺奥之院弘法大師ご廟に参拝します。

5月は何度も行きましたが、6月はまだ行ってないので。

虎哲のセミノーマの転移の有無を調べる検査が

来週にまたも迫っているので、

お大師様やお不動様、大日如来様、お薬師様はじめ、

高野山の諸尊にお願いに行くのです。

そして、聖地中の聖地である、お大師様ご廟前で、

高野山真言宗在家勤行式で読経し、

Yさんの御霊安らかならん事も、お願いに上がる所存です。

 

Yさん死亡後の14日の深夜、ありがたい事にYさんのお声で、

「**君(私のこと)、お母さんのことたのむで」と

わざわざ私に伝えに来て来られたので、

なおさらに、Yさんの御霊安らかならん事と

霊位向上を祈ってきます。

 

Yさん、今では最愛の長男さんやご主人と霊界で再会され、

涙を流して抱き合っておられるものと思います。

 

あらためまして、Yさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

合掌

 

南無大師遍照金剛。