【算数 新・小6編】速さ① | 小4から始める高校受験「お母さん、一緒にがんばりましょう!」

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私は12年以上にわたる個別指導塾経験から、受験に大切なことは塾に通うことではなく、早いうちから家庭での学習習慣をつけることだと痛感しました。お子さんとのコミュニケーションの取り方から、勉強法、受験情報まで、持てるノウハウの全てをお伝えします。

おはようございます。昨日は更新ができず、申し訳ありませんでした。今週から小6編は、苦手単元の代表格「速さ」に入っていきたいと思います。経験上、算数が苦手、というお子さんのほぼ100%が「速さ」が嫌いです。


多くのご父兄と面談をしてきましたが、一番多いコメントが、


「計算はできるんだけど、文章題ができない」


でした。もちろん文章題は速さだけではなく、濃度や利益の問題も含まれているのですが、共通して言えるのは、


求めるものが目に見えない


ことではないか、と個人的には思っています。速さはもちろんですが、食塩水の問題も食塩が水に溶けてしまっていて見えません。3割引きといっても、いくら安くなるのかは表示されていません。

つまり、文章題ができるようになるためには、


見えないものを見えるようにする


能力、技術が求められているのです。


【見える化①】線分図


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目に見えない時間の大小を、線の長さで相対的に表す手法です。中学受験を目指すお子さんなら、毎日のように書いているはずですが、それ以外のお子さんはあまり書く機会がないので、なかなか書けるようにならないのが実態です。


【見える化②】速さの公式


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よく、頭の文字をとって「はじき」の図と呼ばれています。何を表しているかというと、


速さ×時間=距離

距離÷速さ=時間

距離÷時間=速さ


の関係を示しています。縦の線=「×」、横の線=「÷」になっています。この図自体はおなじみのものなので、一度はご覧になったことがあると思います。


この2つは速さの問題を解くための「道具」として有効なのですが、これをただ知っているだけでは解けるようにはなりません。イチローが使っているバットを持っていても、メジャーリーガーにはなれませんよね。「フォーム」と「素振り」が肝になります。次週以降、「フォーム」と「素振り」のやり方について説明していきます。


今週の練習問題はありません。