1号のジャブ | 子ども1号2号と夫とわたし

子ども1号2号と夫とわたし

私大理系4年生①号と附属上がりの私大文系1年生②号との生活をメインに。

パパは、ママ孝行を開始!
地方で国立小のお受験して、東京で中学受験して、ついに最後の大学受験・内部進学まで来ました。

珍しく1号が自室に行かず、リビングで私達とオリンピックのニュースを観ながら話を始めた。



大学の研究室での飲み会で。

担当教官以外のA先生に呼ばれたそう。

A先生は院進希望者を一人ずつ側に呼び、配属の研究室はどんな感じ?後期の講座の印象は?等を質問。

1号の番では、「後期に3年が来るけれど、どうかな?」と。

自分が昨夏いったインターン時に感じた事から、3年の配属は賛成と答えたら‥


お父さん「なるほどね‥。で、君はなぜ院進したいの?」

キョロキョロ「それも、インターン時に‥」


周りは院生ばかりだった事、志望の就職先は院卒がほとんどだった事、インターン期間に手も足も出なかった事が直接的なきっかけだったのをお話した。インターン先は久々の学部生インターンで、承知の上だったけれどね

加えて「入学時から、親が院進を勧めていたから。」と付け加えたそう。


友人「1号の親って、理系じゃないんだよね?なのに、入学時から?!」なぜ知っている?

お父さん「へー、そうなんだ。理解のある親御さんに感謝しないとね。」



これを聞いていた夫UMAくん「感謝しないと!」と口を挟む。

プンプン‥ 何もしてないじゃん。

UMAくん「ん?」


私を挟み、ソファーに横並びに座っていたから聞こえなかった。


真顔「1号はさ、“父は何もしてないって。

母が色々としてくれた”って言いたいんだよ。」

UMAくん 絶 句 


真顔「あのさ‥

パパは確かに寄り添ってくれなかったし、塾の送り迎えもしなかった。あ、イヤミ?

でも、院まで行けるのは、パパの理解がなければ無理だったよ。

経済的に、パパのお陰だよね?」

キョロキョロ「‥ 。」

ニヤニヤ「あと理系の親戚達(院卒や社会人でドクター取得など)がいたのも大きいよね。」



微妙な顔の1号。

えー「なるほど。

ま、先生がそう褒めてくれていたから。良かったね。」

と、私に言って自室に引き揚げてしまった。


あー、母の私に褒めてもらった事を伝えつつ、父には当て擦りをしたかったのか!真顔

中学受験の頃まで遡るので、ちょっと根深い。



バカ高い私大附属中学に通って、理系大学を受験。

有難いことに中1の担任は「君達がここで学べるのは、授業料を払ってくれる親御さんのお陰。ムダに時間を過ごすな。」と、事あるごとに仰っていた。

お金の事を気にしてくれるのは、この担任の言葉が残っているのだろう。


中受塾には片道40分、強風で止まる電車は1時間に数本。

毎週日曜は東京まで新幹線利用で、特別講習会。

地方にいたし、東京に戻るのも決まっていたから

3年間 丸つけや解き直しノート作り、お弁当や地元駅までのお迎えと母が伴走したのは、忘れられないのだろう。


夫は車通勤だから、塾から拾って帰ってとお願いしたが、3回で終わった。

UMAくん「面倒くさい。お腹すくから。」

私、免許がないので‥



静かなる反抗期の1号に、こうした思いがあるのも承知していた。

だから、夫には幾度も父の顔を見せて欲しいと頼み、あっという間に子育てが終わるのだから、一緒にいてあげて欲しいと伝えて来た。

あの頃の夫は、働き盛り。

役職がドンドン上がり、部下も増えていった。勘違いの天狗さま

土日も、仕事と言う名のゴルフ三昧。

トップシーズンのある週には、平日も含め三日も行っていた。

そのうち、クビになるのでは?とヒヤヒヤしていたな

星一徹のように背中を見せてきたつもりらしいが、受け手には通じなかった昭和オヤジ。



東京は、高校入学時に半数が私立に通う特殊性の土地。

公立高校が少ない!!だから、私立高校の無償化になったんだけれどね

いくつもの国立附属、戦前からある早慶や有名一貫校などがあるのも、中学受験が盛んな理由だ。


夫は公立大国育ちで、塾通いも中学受験も理解不能。

大学受験も塾無しで、現役入学。

どれだけ特殊事情や今の大学受験制度を話そうが、聞く耳を持たなかった。

なのに、同じ質問をしてくるんだよね〜

夫は後に後悔するし、子ども達には寂しい記憶とよろしくない父親像のモデルになる、とも伝えて来た。



それでも、学費や塾代を出し続けてくれた。

出し渋る時は、私の貯金から出していたけど

唯一、小学校は公立(地方国立)だったが、意外と出費もあった。

地元民の就職やパートが難しい土地ばかりで、私が働く場はなかった。

今どきは、私大附属中高でも通塾は当たり前。

一馬力で来たのは、夫のお陰で間違いない。

機会がある毎に、子ども達に説明して来たのだが‥。



週末ドライブ中に、夫が「ゴルフは、後悔しかないよ。見るのも嫌だ。戻れるなら戻りたいよ。」と漏らしたポーン

1号の言葉がジャブのように、じわじわと効いているようだ

スポーツニュースも、ゴルフは見ていないなぁ

大谷くんばかりだ

一本ン万円のドライバーを丁寧に磨いていた人が、役職定年と共に全て売ってしまった。練習代やウエア、高速代などなど家計も圧迫

それでも、時間は戻らない。

対価は、大き過ぎるよね。



ま、少し母は褒められたようだし、夫には上から目線で同情したりして。

ま、いいかニヒヒ