脳死について考える③~母の思いと娘の考え~ | ノン・リン・ニョロ子の「のんほい日記」

ノン・リン・ニョロ子の「のんほい日記」

ほどほどに仲良し三姉妹と、
まずまずの仲の両親との5人で、
毎日そこそこ楽しく暮らしてます♪

前回の続き

 

次女ノンも帰ってきて、子ども3人がそろい「保険証の臓器提供意思表示に記入しよう」ということになった。

 

「母はもう書いてあるの?」と長女に聞かれ

 

「昔は、臓器提供しますって書いた緑色のドナーカードを持ってた。でも、今は持ってなくて、保険証や免許証にも何も書いてない。

理由は2つあって、自分で授業をやったときに、医師による脳死判定の課題を知ったこと。これは20年近く前の話であって、当時は日本で臓器移植が始まって数年しか経ってなかったから、今は変わってきてると信じたい。

 

もう一つの理由は、子どもが生まれたこと。

 

仮に・・・

私が脳死になるとするでしょ。脳死だから、交通事故とか脳卒中とかで予期せず死んでしまうことが多い。

まず、突然の母の死に驚きとショックが大きくて、簡単にはそれを受け入れられない。しかも心臓はまだ動いている。

そんな状況の下『生前の母の意思を尊重して臓器提供します!今すぐ、手術室へ運んでください。さようなら、お母さん』って言える?

 

家族の気持ちを考えると、何がいいのか分からなくなって、今は何の意思表示もしていないわけ」

 

image

どストレートに聞かれると、困る。

 

確かに、ドナーカードを廃棄したあの頃とは状況が大きく違う。

 

脳死はおろか「死」さえも十分に理解できなかったであろう幼い娘たちは、今や成長してそれぞれ自分の頭で考え、自分の意見を持ち、臓器提供の意思表示をできるまでになった。

 

母親の私も、自分がどうしたいかを今一度決断する時期なのかもしれない。

 

 

決めましたっ!キリッ

 

 

とはいかないわけで・・・

 

image

 

「自分で決められないの?」

「なんで人に聞いてんの?」

と、子どもたちにグチグチ言われながらも悩みに悩んで・・・

 

1 私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します。

2 私は、心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。

3 私は、臓器を提供しません。

 

1に丸を付けました。

 

 

続く