前回の続き
家に帰ってきたニョロ子に、さっそく「今日の脳死の授業どうだった?」と聞いてみた
ニョロ子
「秋山先生は、みんなの意見に一つ一つ壁を立てていく感じ。つながらないの。
臓器提供について賛成ばっかだったから、私はドキドキしながら思い切って反対の意見を言ったんだけど、別に何の反応もないし」
私
「確かに。子どもたちの意見について先生の反応も補足もないから、それぞれ言いっぱなしで終わって、話がちっとも深まらなかったね」
ニョロ子
「最後の読み聞かせの本も、なんで今それ~?って思った」
6年生、けっこう辛辣
そこにちょうど高1の長女リンが帰ってきて、「何の話してるの?」と加わってきた。
授業参観の話から始まって、
・脳死とはどういう状態か
・臓器移植の日本の現状、外国との違い
・脳死判定に関する課題
・法律上の「死」の規定 など
分からないことはスマホで検索しながら話を深め、
「じゃあ自分が脳死になったらどうする?」
そこで、子どもたちの保険証を出してきて、テーブルに並べた。
裏面の臓器提供に関する意思表示欄は、未記入のままである。
1 私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します。
2 私は、心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。
3 私は、臓器を提供しません。
子どもたちは自分の意思をもち、それを表示できる年齢である。
よしっ、この機会に、意思表示欄のいずれかに丸をつけようではないか!
それぞれ判断や、いかに