白い巨塔の再放送を昨日、見終わった。
余韻を残し続けてくれたから、やはり名作だと思う。
「医者が患者を見ていない」
命に向き合うとはどういうことか、
医者は、いかにあるべきか。
社会の為、人の為の職に就いたが、金や権力や保身のために、本来守るべき信義を簡単に捨てる。
弱者を踏みつける構図は、医者ばかりではない。
国民を見ない政治家、消費者を見ない企業、真実を見ないメディア、いつの世も存在する。
逆らう声は封じられ、泣き寝入りを強いられる。
そんな話は、昔からゴロゴロある。
遺族には、変わらないままの財前ではあったが、
無念の中、献体し医学的には、責任を果たした結末にはなった。
里見に宛てた手紙からの抜粋。〜〜〜〜
「この手紙を持って僕の医師としての最後の仕事とする。
まず僕の病態を解明するために大河内教授に病理解剖をお願いしたい。
『屍は生ける師なり』
なお、自らがん治療の第一線にあるものが、早期発見できず手術不能のガン死すことを心より恥じる。
財前五郎 〜〜〜〜
毎回、エンディングに流れる
アメイジング・グレイス。
白い巨塔に手をかざす映像は、頂点にあと少しだった財前の無念さなのでしょう。
そうして死んでいった財前の魂は、神に赦されるという意味でしょうか。
この曲が弾きたくて、今日はぷりんと楽譜を買おうと思う。
明日からは、ピアノに向かう日々にします。