紫陽花の咲く小径

 

 

 

アジサイ

 

バラ目 Rosales、ユキノシタ科 Saxifragaceae、アジサイ属 Hydrangea

 

原種は ガクアジサイ で ホンアジサイ はガクアジサイから品種改良された園芸種です。

 

ガクアジサイ 学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. forma normalis

 

ホンアジサイ 学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. forma macrophylla

 

 

 

 

 

 

アジサイの赤・青・紫など、色のベースになっているは「アントシアニン」という色素で通常赤色ですが土壌から溶け出してきたアルミニウムと反応すると青色に変化します。

従ってアルミニウムをたくさん吸収したアジサイは青色、しなかったものは赤色、その中間が紫色になります。

アルミニウムが溶け出す量は水の酸性度によって決まり、酸性だとよく溶けて中性~アルカリ性だとあまり溶けないので、土が吸収した水が 酸性=青色・中性=紫色・アルカリ性 赤色になります。

 

 

 

 

花に色素のアントシアニンを持っていない紫陽花は土壌のpHに関係なく白い花を咲かせます。

 

 

 

 

 

紫陽花には毒があるといわれており、実際に紫陽花の葉を食べて中毒を起こしたという事例があります。

しかし、紫陽花の毒には解明されていない部分が多く、アジサイの毒の成分や毒がある部位も明らかになっていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ解明されてはいませんが毒の成分として青酸配糖体・アルカロイドなどが候補とされていて、検出されたという幾つかの青酸配糖体のハイドラシアノシドは酵素や酸によって加水分解されてシアン化水素(HCN)を発生し人体に対して毒性を示します。

 

 

 

 

 

 

 

 

Hydracyanoside A 

 

 

絵などでは紫陽花に蝸牛はよく見ますが一方では紫陽花に蝸牛は来ないとも言われます。

 

実際には紫陽花に蝸牛がいる事はありますが、毒があるといわれる葉は食べずに枝などを食べている様です。

 

 

 

 

紫陽花の咲く小径の先に 古い民家があります。