屋外でのさくら草展

 

 

サクラソウ(桜草、学名:Primula sieboldii)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草で、江戸時代に育種が進み数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもあります。

 

2019(平成31)年時点では322品種を後述の「さくらそう会」が認定していますがこの中には明治以降の作出品種も含まれており、ニホンサクラソウ(日本桜草)ともいいます。

 

野生の群落をみることはまれになっており、埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されています。

 

 

サクラソウの花には花柱が長くて柱頭が虫ピンのように見えるピン型(pin type)=長花柱花と花冠から雄しべの葯が見えるスラム型(thrum type)=短花柱花の2型があります。

 

化粧の舞

 

 

紅葉川

 

 

滋賀の都

 

 

天晴

 

大輪でよく目立つ品種。

 

 

秩父紅

 

 

吾妻広弁

 

 

紅偲ぶ

 

 

春の曙

 

 

明烏

 

細い花弁に切れ込み、花色はピンクで中心部が白くなります。

 

 

百夜車

 

 

墨田の花火

 

 

花の司

 

 

漁火

 

 

蛇の目傘

 

 

糸車

 

 

真如の月

 

真如の月とは真如(永久不変の真理)によって煩悩(ぼんのう)の迷いがはれることを明月が闇(やみ)を照らすのにたとえていう語で、雲一つなく輝く明月のことも指し、ふくよかな花容と暖かい色から名づけられたといいます。

 

 

松の雪

 

 

太田白

 

 

白滝

 

 

白鷺

 

 

菱袴

 

 

薄花桜

 

 

春の茜

 

 

春の嬉蝶

 

 

壇の浦

 

 

東唄

 

 

標野行

 

 

東鑑

 

 

紫鑼

 

 

初瀬山

 

 

桃の里

 

 

羅生門

 

 

鈴鹿山

 

 

入野の都

 

 

琴の調

 

 

南京小桜

 

最も小さい花を咲かせる園芸品種で濃いピンクに白い縁取りのある花が咲きます。

現存するサクラソウの伝統的園芸品種のなかで最古とされ享保年間に作出されました。

 
 

野生のサクラソウは今や絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)とされている希少種となっています。

 

野生・北本白

 

 

野生・小岩井

 

 

野生・笹森山

 

 

野生・赤城山

 

 

野生・武尊

 

 

宇宙(うちゅう)

 

江戸時代の後期に作出された品種で広い桜弁を持ち、このような咲き方を抱え咲きといいます。

花弁の裏側は、極薄い紫ピンクです。

 

 

宇宙サクラソウ

 

 

 

宇宙サクラソウとは宇宙飛行士の若田光一さんとともに宇宙に滞在した「錦乃原宇宙桜草」のことで若田光一さんが2000年10月スペースシャトル「ディスカバリー号」で2度目の宇宙旅行・宇宙滞在を行い、そのときの「公式飛行記念品」(OFK)としてさいたま市西区にある桜草の自生地「錦乃原」から採取したサクラソウの種が認められ、種は若田さんとともに2000年10月12日から24日まで宇宙に滞在してきた種から増やしたさくら草のことです。