クリスマスローズ展の会場

 

クリスマスローズは、Ranunculaceae(ラナンキュラス)つまりキンポウゲ科Helleborus(ヘレボルス)属の多年生草本(宿根草)で、ヨーロッパではクリスマスローズと言うとヘレボルス・ニゲルを指し開花がクリスマスの時期と重なり花をバラに見立てた事からその名が付いたとされていますが、日本国内ではそのネーミングの愛らしさからヘレボルス属に該当するすべての種を“クリスマスローズ”と呼んでいます。

 

 

入って直ぐの壁際には原種が並んでいます。

 

クリスマスローズ(ヘレボルス)の原種は亜種亜節を含め約25種から構成されていて、種によって自生分布は様々ですがヨーロッパ全域から西アジアに広く分布して、ヨーロッパから遠く隔離された中国の四川省や甘粛省に分布しています。

 

 

フェチダス

 

 

シクロフィルス 無茎種

 

原生地はギリシャ・マケドニアで、花の色は黄緑~緑、草丈は30~50cmで

弱アルカリ土壌を好み鉢・庭植え向きです。

 

 

 

ニゲル

 

 

 

ピンクニゲル

 

 

 

クリスマスローズにはシングル、ダブル、セミダブルの3つの咲き方があります。

 

 

花弁が5枚の一重咲きのことを「シングル」と呼びますが最近では、よい花姿のシングルが希少となってしまいました。

なぜならダブル交配が主流となった今、美しいシングルを作る人がいなくなってしまいダブル交配から副産物として生まれた一重は花姿が乱れがちだからです。

 

 

 

ダブル(八重咲き)

 

ダブルは花びらが多く豪華な咲き方をする品種で本来は5枚の花弁がネクタリー(蜜線)やおしべが進化し花弁化して八重になっており、出現する確率が低かったので値段も高値でしたが最近は育種が進みポピュラーな存在になってきました。

また色のバリエーションも豊富になり、たくさんの色の中から選べるようになりました。

 

 

 

セミダブル(半八重咲き)

 

シングルのネクタリー(蜜線)が肥大化したものを「セミダブル」あるいは「アネモネ咲き」と呼び、、蜜菅は花によって大きさや色が異なり外花びらと蜜菅の色のコントラストが綺麗で、色は白・黄色・緑・杏色などがあり花形のバリエーションも豊富です。

 

 

イエロースポットシングル剣弁 カップ咲

 

濃い黄色の地に茶色のスポットやブロッチが入ります。

 

花弁の先端が細く尖っているものを「剣弁」といい、剣弁の花弁が一枚一枚離れていると「プロペラ咲き」などと呼ばれます。

(先の丸くなっているものは丸弁といいます。)

 

 

 

イエローピコティ

 

「ピコティ(略してピコ)」とは花弁のきわに花弁よりも濃い色で縁取りされている模様のことで人気があり、濃色の花が白で縁取られる「逆ピコ」もたまにあります。

 

 

 

ホワイトゴールドフラッシュ

 

「フラッシュ」とは、花弁の根元から赤や紫などの濃い目の色が、星形のように染まっている模様のことを指します。

 

 

 

ホワイトシングル剣弁 カップ咲きノンスポット

 

 

 

ゴールドクロス・ネオン

 

 

 

グリーンゴールド

 

 

 

ダブルゴールド交配

 

 

 

グリーンパイカセミダブル

 

 

 

キャメロット

 

 

 

カオリ

 

 

 

プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスの小瓶に入れて保存用の専用オイルに浸して作った ハーバリウム

 

 

棚にもクリスマスローズが並んで

 

 

アプリゴッドブラウン

 

 

 

ジュリアンポンポンラパン

 

 

 

即売の多弁系クリスマスローズ

 

 

 

即売の花が並んで

 

 

 

花以外のグッズも並んでいます。