江東区猿江にある猿江神社
神社としての正確な創立年代は不詳ですが康平年中(1058年)頃には近在の信仰を一身に集めて稲荷社として境内地五百余坪を有したと云い、昭和21年に伊勢大御神を合祀し社名を猿江稲荷神社より改称してからも「猿江のお稲荷さん」として親しまれています。
境内に入ってすぐ左手にはまだ新しい像と石碑が並んで
神猿(まさる)像は「魔が去る」にも繋がり開運や運気上昇、厄除に御利益があると言われています。
猿江という地名発祥の記念碑。
右手には境内社の藤森稲荷神社
社の前には狛狐が並び、藤森稲荷神社の額が置いてあって
社には龍の彫り物があります。
手水舎の先にあるのは奈良時代から身近な動物への無病息災等の民間信仰によって江戸時代には荷役馬による旅の安全や飼馬の守神として広く信仰される様になった馬頭観音社。
猿と馬は相性が良く一緒に飼う事で猿が厄病を引き受け馬の無病息災の守り神になる「厩猿」(うまやざる)の信仰によって猿江神社の社名「猿」の由来で境内に祀られて、馬頭観音の刻印の上に馬の絵が彫られて馬方の絵の石と併せた大小一対の珍しい石碑です。
馬頭観音社の脇には狐の像や石の祠が並んでいます。
珍しい形の灯篭と狛犬の並んだ猿江神社の拝殿
縁起によると、源頼義・義家父子の奥州遠征(前九年の役・後三年の役)において武勇の士と讃えられた家臣「猿藤太」(さるのとうた)が、此の地の入江で力尽き亡くなって、これを知った地元の漁師達が境内に塚を建てて手厚く葬った事に因んで猿藤太の「猿」と入江の「江」の字を取り結んで「猿江」の社名になったとされています。
釣り灯篭には奉納した人の名前が書いてあります。
拝殿の前方には社務所が見えて
絵馬と神輿庫
拝殿の後方にある灯篭の並んだ参道を出ると
道路を挟んで猿江稲荷社があります。
ご祭神は猿江神社と同じ、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と宇迦之御魂命(うがのみたまのみこと)で、猿藤太も祀られています。
狛狐が並んで
その先に 社があります。