僕は情に流されやすいタイプで、しかも最初の頃は「いくら請求します」という言葉がいえませんでした。
見積もりを出すときにも、妙にビビッてしまい、妥当と思う金額より値下げしてしまったり。。。
安い値段にお客さんも自分も慣れてしまうことで、結果的にその後の自分の価値も下げてしまったと思います。
こんな状態が5年は続きました。
前回、器用貧乏になったらダメだ、という話を書きましたけど、器用な人が貧乏になってしまう要因の一つが、
値段設定
だと思います。
僕は、
「彼に頼めば、なんとか解決してくれる」「やり方を教えてくれる」
そんなキャラクターが独立した当初から確立されていました。
起業したての頃の最初のお客さんは、ジュエリー職人さんでした。
ホームページの作成と、ネット販売の実務をお願いされたのですが、初めてのお客さんでアガってしまって、
「いくらで引き受けてくれますか?」
という質問に、

「では時給1000円で」
と言ってしまったのです・・・orz
今思い出すと、恥ずかしいです。
だって、バイトと一緒じゃないですか。
(相手もバイトを雇うような気持ちでいたらしいですが)
はっきり認識しておく必要がありますが、個人事業とバイトは違います。
バイトはまるまる給料が懐に入ってきますが、事業主はそうではありません。
ネット主体のビジネスでも、通信料などの経費がかかっています。
たとえ、その仕事を行うのにほとんど経費がかかっていなかったとしても、自分のスキルを獲得するのに、多くの時間とお金を投資しているはずです。
今まではほとんど意識してこなかったことですが、自分の時間は、お金に換算するといくらなのか?
自分の中に基準を決めておいたほうが良いです。
僕は脱サラし、給料をもらっていない中で、ウェブ制作やSEO、その他の知識を身につけました。
その多くのスキルはネット起業塾の先駆けである某I塾で身につきましたが、費やした金額や時間は相当なものです。
つまりその時点で、一般の人に堂々とお金を請求できるほどの、スキルは持っていたということなのです。
しかし、器用貧乏なヒトの特徴だと思うのですが・・・
「自分のスキルは対したことはない。だって、自分より専門的ですごい人たちがいっぱいいるのだから」
こういう考え方をしてしまいがち。
でも違うんですよね。
僕と同じように、勉強する機会を得て努力したとしても、僕レベルにさえなれない不器用な人はゴマンといるのです。
自分のスキルを正しく評価し、しっかりとお金をいただく。 商売として当たり前のことです。
僕は起業して7年、やっとこの程度まで出来るようになりました(笑)