放課後等デイサービスは、障がいのある子どもの放課後および長期休暇中の支援の重要性が認識されて創設された、厚生労働省障害部局としてはじめての放課後活動支援を目的とした事業です。現在、放課後等デイサービスの事業所数およびその利用者は、放課後等への支援ニーズの高まりに呼応して爆発的に増加しています。この状況は、指定基準の緩和によってさまざまな事業体の参入が促された結果、障がいのある子どもの放課後等の支援に向けた体制整備が進展したと肯定的にとらえられる一方、支援の質の低下も指摘され始めています。

 放課後等デイサービスは児童福祉法に位置づけられており、障害者基本法第17条に規定される「療育」および児童福祉法第1条に規定する「育成」を具現化する事業です。この理解なしに本事業を実施することは、インクルージョンの流れに逆行し、放課後児童クラブなどの一般施策から障がいのある子どもが分離され、結果的に子どもの発達が阻害され将来に悪影響を与えかねないリスクを持つということをしっかりと認識しておく必要があります。

 我々、こたつスマイルクラブ職員一同は、上記の本事業の趣旨をしっかりと把握した上で、障がいのある子どもたちに適切な支援を行っていきたいと考えています。