「逃ぐるが一の手」
逃避行。雲隠れ。
どこに辿り着いても
あるのは空虚。
漆黒の闇。
生きる術など持ち合わせていない
16の少女は
逃げて。逃げて。逃げました。
何かに追われ
追われ心。
偽りの空心。
そこから膿み出る
邪心。慢心。妬心。僻心。愚心。
私が膿み出した世界。
その世界は
私が中心。
卑しき心を
巣食うものは
また卑しき心。
もぅ少しで
逃げきれる。
その矢先に捕まりました。
それでも
また逃げました。
今度こそは逃げきると。
そして再び捕まりました。
再逮捕
再び捕まった時。
何故でしょう。
なんだかホッとしました。
もう。逃げなくて良いんだ。
そう思ったら
泣けて。泣けて。
笑ってしまいました。
やっと捕まえてくれた。
ホッとしたんです。
受け止めた訳でもなく。
諦めた訳でもなく。
投げやりでもなく。
なんの因果か
知らんけど
避けられない道である事を
知ったのかもしれません。
風が。変わりました。
この道より。
われを生かす道なし。
この道を歩く。
(武者小路実篤)
少子化と呼ばれる
目眩まし。
御存じない方が
ほとんどだと思いますが
去年。１年間の
児童生徒。
自死者数が過去最多になる見通しです。
お上の御乱心ぶり。
いささか目に余るものがありますが
仕組まれた社会だとしても
その仕組みにハマり
動かしているのは
私達
大人です。
父親が還ってから
毎日のように
朝帰りを繰り返す私に
母親は
「目立つから昼間
帰ってこい」と言いました
何かにつけて
まわりの大人は
父親の自死と結びつけました。
「あそこんちは
父親が自殺したからね」と。
純白な羽根など
私には生えてきません。
生えた羽根は
濡れたカラスの
濡羽色。
いま泣いたカラスが
もう笑った。
髪質改善カラー。
「メテオ」を施術して頂きました
最後まで読んで頂き
ありがとうございます
この世界に
いくぶんか
長居をしすぎた気がしてきて
お暇を頂きとうございますと
申し上げたくなりますが
人面獣心が
遊びたがっているようです。
遊んでやるかっ
遊び疲れたら
今度は正々堂々と還るんだ。
近所の河津桜が満開でした。
先月。15歳の誕生日を迎えました
キミが15歳を迎えたということは。
弟が還ってから
15年。月と太陽が巡ったのですね。
この桜のすぐ隣が
母親の最期の場所ともなりました。
柳は緑花は紅。