映画鑑賞文/「ドミノ」 あまりにも完璧な虚構世界 | たろの超趣味的雑文日記〜本と映画と音楽とBABYMETALその他諸々

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ベン・アフレック主演のサスペンス『ドミノ』をNetflixで鑑賞。日本での劇場公開は2023年10月。行方不明になった娘を探す刑事が体験する“ありえない”事態を描いたサスペンス作品だ。

 


仮想現実とリアルな現実が入り混じるトリックを用いた作品は色々あるが,それが幾重にも重なり合っている点が本作の秀逸なところ。もはやどこまでが現実なのか分からなくなり,あらゆることを疑い出しかねないレベルである。

この手の「ドンデン返し」はやりすぎると物語が破綻しかねないが,本作はその点のさじ加減が絶妙で,奇跡的なバランスを保っていると思う。監督・製作・脚本を一手に引き受けているロバート・ロドリゲスの手腕のよるところが大きいと言えよう。

最後のワンカットまで観る者を裏切り続ける衝撃の終わり方だが,はたして続編はあるのだろうか。