オーストリア 極右政党 初めて第1党の見通し 連立協議が焦点 NHK
抜粋
オーストリアでは29日、議会下院にあたる国民議会の選挙の投開票が行われ、地元の公共放送によりますと、現地の午後10時すぎの得票率の予測は、野党で極右の自由党が28.8%、与党で中道右派の国民党が26.3%となり、自由党が初めて第1党になる見通しです。
自由党は、1950年代にナチスの元党員によって設立され、移民や難民に対して排他的な主張を掲げているほか、ウクライナへの支援に反対しロシア寄りの姿勢も示しています。
また、オーストリアが加盟するEU=ヨーロッパ連合の移民政策なども批判していて、反EUの姿勢も目立っています。
こうしたことから、ほかの政党は自由党との連立を拒否する姿勢を示していて、政権を発足できるかどうかは今後の連立協議の行方しだいとなっています。
ヨーロッパでは、ドイツやフランス、それにオランダでも移民や難民への排他的な主張などを掲げる極右や右派政党が主要な選挙で相次いで勢力を拡大しています。
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Photo RT
要点は以下。
- 欧州全域の政治的風潮は転換点を迎えている。
- 欧州を沈下させてきた今までの政策の転換を求める世論が大きくなった。
- 主張は下記
- 治安悪化、社会不安拡大の原因になった移民・難民受け入れの停止
- 財政と経済を悪化させたウクライナ支援と対露経済制裁の停止
- 制御が効かない巨大な官僚機構と化したEUとの距離を置く
損得勘定をすれば、至極もっともな要求なのだが、問題は、多くの西側メディアがそれらの声を「極右」と決めつけることだ。 国民の中で最も大きな声は、どう考えても端っこではなくて「ど真ん中」のはずだ。
既得権益勢力は、必死にこの流れに逆らおうとして、あれこれ策を弄するだろうから、こうした声が政権を奪取するには、まだ時間がかかりそうだ。
しかし、欧州全体を俯瞰すれば、流れは変えられない。 それどころか、変化の流れを加速させないと、奈落の底への転落を止められないだろう。
参照