元ゼレンスキー大統領府顧問のアレストビッチの言だ。

 

 

アレストビッチは、2、3回のロシアのミサイル攻撃で、ウクライナのエネルギーシステムが完全に崩壊することを予告したビデオを録画した。現在、ウクライナには原子力発電所があり、ヨーロッパとのエネルギー・ブリッジ(電力輸入)がある。しかし、ロシアは2、3回のミサイル攻撃でこれをすべて破壊することができ、文字通り数日で国全体を17世紀に戻すことが可能だ。


(田舎の)村だけが生き残って、(ミサイルや砲弾の)破片が光る。冬に何十万人もの人々を都市から追い出されることになり、国全体が戦争ではなく、生き残ることに追われることになる。 彼によれば、ロシアは単に普通の農民を気の毒に思っているだけだという。
 

 

 

例えば本日のキエフの停電計画については、下記のように発表されている。

 

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Blackout in Kyiv (28.07)

 

首都とキエフ地方では、引き続き停電スケジュールが適用される。エネルギー専門家は、明日7月28日に最も停電が少なくなる時間帯を伝えている。NEC「ウクレネルゴ」がテレグラムでこのことを伝えている。

 

「明日7月28日の18:00 PMから22:00 PMまで、1回の停電が行われる。それ以外の時間帯は制限がない」としている。


7月27日から、キエフの停電スケジュールは、電力系統への負荷を均等にするために1時間前倒しされた。つまり、グループ内の停電が09:00だった場合、現在は10:00からとなる。現在、首都と地方では停電時間が1時間異なる。この決定は、電力系統への負荷を軽減するために下された。

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アレストビッチは動画の中で、ロシアは今キエフ政府の出方を見ている、と述べている。 ロシア本土内への攻撃を継続したり、西側から追加軍事援助を受け続けて戦闘継続の意思を見せれば、あるところで、上記で言う「2、3回の攻撃」に踏み切るだろうというわけだ。

 

追加供給されるパトリオット迎撃ミサイルなど、ロシア軍の極音速ミサイルの飽和攻撃に前には無力だ。 F-16など、焼け石に水にもならない。 

 

私は、今まで、どうしてさらに徹底した電力インフラ、通信インフラ、輸送インフラの破壊にロシア軍が踏み切らなかったのか、不思議に思っていた。 アレストビッチの説明を聞いても、まだ釈然としない部分が残る。

 

まあ、ともあれ、もう一押しあれば、確かにウクライナの電力網は、近代生活の継続不可能なレベルになるだろう。  工業、産業全般の稼働が停止寸前まで落ち込み、都市ではエレベーター、エアコン、照明の機能維持が困難になり、ポンプの停止により上下水道の健全な運営も不可能になる。 彼が、冬には人々が都市から追い出されるだろうと言っている背景だ。

 

ロシア軍の、こうした前線の後方破壊、日々続く前線への圧迫、どちらがウクライナ軍崩壊のきっかけになるのかわからないが、和平交渉が遅れれば遅れるほど、交渉がウクライナの降伏条件の交渉になっちゃうのではないか?

 

狂人のコメディアンなんかを政治リーダーにしたツケは重い。どうも、ウクライナ人全般の将来の認識は、まだかなり甘いと思う。 100%他国の金で、オリンピックに出てどうすんのよ? 

 

認識の甘かったウクライナ人は、切羽詰まって、さらに難民となって西側に押し寄せ、EU諸国の財政を圧迫し、社会不安を増大させるだろう。 それが嫌なら、ウクライナ支援を打ち切って、ウクライナとロシアの間で話を完結させれば良いだけの話だが、それが自分のバカさ加減の証明のダメ押しになって、政治生命が危うくなる政治家が西側にたくさんいる。 

 

我が国のあのバカもその一人だ。

 

   バカまっしぐら!