昨日、事件直後に予想したように、早速、米民主党に寄り添う西側メディアのヘッドラインは、事件の矮小化、焦点逸らしに躍起になっているようだ。

 

それは国内メディアも同じだ。 読者離れが永遠に続きそうな例の新聞社の記事が下記。

 

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撃たれてなお天に拳 トランプ氏、暗殺未遂も「強さ」演出 効果は 

 毎日新聞 秋山信一 

最終更新 7/14 21:56

 

抜粋

 

「私は決して降伏しない」。トランプ氏は暗殺未遂事件から約5時間後、支持者向けのメールで「選挙戦続行」の決意を表明した。

 

 銃弾が右耳の上部に当たっており、数センチ弾道がずれていれば命の危険もあった今回の事件。しかし、トランプ氏は非常事態でも「暴力に屈しない強いリーダー」を演じることを忘れなかった。

 

 演壇から急いで退避させようとする警護担当者らを「待て、待て」と制止し、支持者らに向けてこぶしを何度も突き上げた。悲鳴を上げてパニック状態だった支持者らは「USA」コールで応え、会場は異様な熱気に包まれた。

 

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書いた記者は、想像力が決定的に欠けているか、初めから反トランプのバイアスがセットされているかのどちらかだろう。

 

弾丸の軌道が2㎝ずれていたら、脳を直撃して即死だったはずだ。 それが幸運にも、耳たぶに当たった。 本人は、何が起きたかをすぐ理解したはずだ。 出血も痛みも止まらない。 助け起こされて、立ち上がった時にはまだ、暗殺者が制圧されているかどうかもわからない。 動画を見るとわかるが、観衆のほとんどは身をかがめ、頭を手で覆って後続の銃撃に怯えていた。

 

その状況で、自分を支えているボディガード達から、あえて身を乗り出して「戦うぞ!(Fight!)」とこぶしを挙げて叫び続けた。 これは、「撃たれてもかまわない。」との覚悟がないとできない行為だ。 

 

私は、その様子を見て、「ああ、この人は本当に使命感を持っているんだなあ。」と思った。 

 

それを、上記のような「演出」と揶揄する記事を書く人間は、正真正銘のバカかクズだと確信する。

 

ちなみに、書いた記者の過去記事を検索すると、案の定、反トランプバイアス全開だった。

 

断っておくが、私はトランプ支持者などではない。 彼の言動には明確に反対、あるいは納得できないことが多々ある。 彼が米国の救世主になるとは思えない。 最も気に入らないのは、ガチのイスラエル支持者であることだ。

 

しかし、嘘、勝手な妄想、でっち上げのニュースで、トランプを貶めるメディアは異常であり、社会における存在意義などない、と思わざるを得ない。 何が起きているか、客観的な理解、把握を読者がすることを、徹底的に妨害している。 

 

むろん、いわゆる西側のオールドメディアもひどい。

 

ロイターの下記記事のヘッドラインなど噴飯物だ。

 

倒れ込むトランプ氏、警備隊が決死の防御 鳴り響いた複数の銃声 

By Nathan Layne, Soren Larson 2024年7月14日午前 11:59 GMT+91

 

実は事件直後から、警備体制に疑問の声が上がっている。 手抜き、あるいは、もしかすると銃撃に加担しているのでは?との声が上がっていた。 不審者(当該銃撃者)の存在に関しての通報があったにもかかわらず、対応していなかったとの証言が相次いでいる。

 

結局、ロイター、ブルームバーグ、NYタイムズ、ワシントン・ポスト、ニューズ・ウィーク、CNN、BBC、ABC、NBC等の報道機関は、相変わらず反トランプの姿勢を変えないのだろうし、それを垂れ流しにする国内メディアも同様だと思っていた方が良い。 そして、それを鵜呑みにすると、世界で何が起きているかわからなくなる。

 

今回のトランプ暗殺未遂事件に関して、最も中立でまともな報道だったのはスポーツ新聞の記事だった。警備の不備についても述べている。また、大概のメディアが、「犯人は共和党員だった!」とのみ喧伝しているが、民主党に献金していたことにも触れている。

 

 

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トランプ氏、間一髪で命拾いする強運と決して屈しない強さ印象づけた 今後の言動に一層注目 日刊スポーツ

2024年7月14日20時54分

 

11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領(78)が13日午後6時(日本時間14日午前7時)すぎ、東部ペンシルベニア州バトラーで開催した選挙集会で演説中に銃撃された。右耳を負傷したが、命に別条はない。銃撃したのは同州在住の男、トーマス・クルックス容疑者(20)で、複数回発砲し、大統領警護隊(シークレットサービス)に射殺された。集会に参加していた男性1人が死亡、男性2人が重傷を負った。連邦捜査局(FBI)は暗殺未遂事件として動機などを捜査している。大統領選が本格化する中で起きた凶行は米国を震撼(しんかん)させ、選挙戦に影響する可能性も指摘されている。

 

欧米メディアによると、トランプ氏が演説を始めて数分後に、複数回の発砲音が起きた。トランプ氏は右耳を手で押さえるようにしながら身を伏せ、演台の足元に設置されていたボードに隠れるようにした。すぐに複数のシークレットサービスが駆け寄り、トランプ氏に覆いかぶさりながら避難させようとしたが、トランプ氏は「待て」「靴を履かせてくれ」と話し、立ち上がると聴衆に向けて「ファイト!」と叫びながら右の拳を突き上げるポーズをみせた。顔には右耳からの出血が飛び散っていた。車両で会場を離れるまでにも拳を上げながら何度も叫び、聴衆からは「USA!」の合唱や歓声が起きた。

 

トランプ氏はSNSで「右耳の上部を銃弾が貫通した。ヒューという音と銃声が聞こえ、何かがおかしいと気付いた。銃弾が皮膚を裂くのを感じた。大量の出血があった」などと状況を報告。シークレットサービスらに感謝し、殺害された参加者の遺族にお悔やみを、重傷を負った人の家族にお見舞いを伝えた上で「私たちの国でこのようなことが起きるとは信じられない」とつづった。近くの医療施設で数時間、治療を受けた後、飛行機でニュージャージー州に移動した。

 

容疑者は集会会場のすぐ外にある建物の屋上から複数回、発砲したが、シークレットサービスに射殺された。捜査当局はAR15型の半自動小銃1丁を押収した。この屋上からトランプ氏がいたステージまでの距離は120~150メートルだったという。屋根の上に倒れた、容疑者とされる人物の映像も報じられた。事件前に容疑者とみられる人物が屋根にはい登る姿を見たとの目撃証言もあり、警備に問題がなかったかとの指摘も浮上している。CNNテレビは、容疑者について「共和党員として投票登録されていた。21年に民主党系団体に15ドルを寄付したことがある」などと伝えた。現場では銃声が響くと、多くの聴衆も悲鳴をあげながら、遮蔽物に身を隠したり、逃げ出したりしたという。

 

同州は、大統領選の激戦州の1つ。共和党は15日(日本時間16日)から中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで、トランプ氏を党候補に正式に指名する党大会を予定している。トランプ氏は14日にSNSに党大会での演説を「楽しみにしている」と投稿し参加する意向を表明した。世論調査で民主党のバイデン大統領を上回り、今回は間一髪で命拾いする強運と決して屈しない強さを印象づけたトランプ氏。今後の言動が一層注目される。

 

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過去15年ぐらいの間、国内メディアで最も中立的な報道をして来たのが、スポーツ新聞だ。 なぜだろう?と考えたが、たぶん、政治的圧力に無縁だからだろう。

 

話は変わるが、トランプは大統領時に、イランの革命防衛隊の将軍、ソレイマニを暗殺を指示実行して、それを公言し、自慢したことがある。 やはり、暗殺をする者は暗殺に怯える必要があるのかもしれない。 少なくとも、公言したのは短慮だった。 因果は巡る。 

 

もっとも、暗殺の指示実行は、共和党政権よりもオバマ以降の民主党政権の方が遥かに多い、との指摘もある。 今のバイデンのヨレヨレぶりは、悪行の因果が巡ったのかもしれない。