アングル:トランプ氏返り咲きに備え、海外の同盟国 バイデン氏討論会苦戦で 

By ロイター編集 

2024年6月29日午前 2:55 GMT+9

 

[東京/ソウル 28日 ロイター] - 11月の米大統領選に向け27日開かれたテレビ討論会で民主党の現職バイデン大統領が苦戦したことを受け、米国の同盟国の一角では、共和党のトランプ前大統領の返り咲きに備える動きが強まっている。

 

討論会では、バイデン大統領は序盤から時折声がかすれ、言葉に詰まる場面もあった。バイデン氏が討論会で「高齢懸念」を払拭するという期待も高まっていたが、同氏の精彩を欠く姿を受けて民主党内でも動揺が広がり、一部の民主党員からは、候補者の交代という異例の措置が必要かもしれないとの見方も出ている。

 

海外の新聞各紙の紙面も、バイデン氏に対する非難が目立った。仏紙ルモンドはバイデン氏を「難破船」と呼び、英大衆紙デイリー・ミラーは「失言だらけの悪夢」と評した。独紙ビルト紙は「おやすみ、ジョー!」としたほか、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは「トランプ氏はバイデン氏を怪物にした。民主党はジョーでは勝てない」と報じた。

 

イタリアのレンツィ元首相はXへの投稿で、バイデン大統領が米国に名誉ある貢献を行ったとした上で「彼に不名誉な結末はふさわしくない。馬を変えるのは皆の義務だ」と述べた。

 

キヤノングローバル戦略研究所・研究主幹の宮家邦彦氏は、トランプ氏は勝たなかったが、バイデン氏は「崩壊したかもしれない」と指摘。同時に「8年前と違い、他の欧州やアジアの同盟国と同様、われわれにははるかに準備が整っている。それでもトランプ氏は予測不可能だ」という見方を示した。

 

韓国・峨山政策研究所の研究員ピーター・リー氏は、トランプ氏が再選されれば、同盟国に対し「非常に強硬」な姿勢で防衛費増額を迫ることが予想されると述べた。

 

トランプ氏が中国輸入品に対し60%を超える関税を課すことを計画していることについて、韓国メリッツ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リー氏は、トランプ氏が「米国例外主義の概念に基づき、中国だけを標的にせず、他の国々にも関税を課す可能性がある」という見方を示した。

 

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、欧州にとっては、トランプ氏の北大西洋条約機構(NATO)に対する懐疑的な見方が不安をあおる。

 

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   妻に手を引かれて演壇を去る老人

Photo The New Republic

 

 

民主党がバイデンを引きずり降ろして別な候補者を立てることは難しそうだ。

 

それを可能にするには、バイデンが自ら降りる必要がある。 さもなければ、大統領選挙を4か月後に控えたタイミングで、国民に呆れられる党内権力闘争の醜態をさらすことになる。

 

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バイデン氏、トランプ氏打倒を改めて表明 出馬取り下げず 

By Steve Holland、 David Morgan、 Nandita Bose 

2024年6月29日午前 6:04 GMT+9

 

[米大統領専用機上 28日 ロイター] - 11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領の選挙陣営は28日、バイデン氏が民主党の候補から身を引くという話は出ておらず、9月に予定される共和党のトランプ前大統領との第2回の討論会にも参加すると表明した。

 

大統領選に向けて27日に行われたテレビ討論会でバイデン大統領が精彩を欠いたことを受け、民主党内で候補を交代させる案も出ている。

 

バイデン氏が副大統領として仕えたオバマ元大統領はこの日、前日のトランプ氏との討論会でのバイデン氏のパフォーマンスは悪かったとしながらも、バイデン氏への支持を維持。「討論会のパフォーマンスが悪いこともある。私はそれを理解している」とし、「今回の大統領選は、生涯を通じて一般の人々のために戦ってきた人物と、自分のことしか考えていない人物との選択だ。昨晩の討論会を経てもこれは変わっていない」と述べた。

 

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米国だけでなく、欧州でもロシア憎悪主義でウクライナの対露代理戦争を後押していた政治勢力が、選挙で大敗する傾向がある。

 

G7勢力圏で変化が生じている。 だからトランプが返り咲いたら云々に焦点を合わせるのは、ちょっと違うだろう。

 

まずは、迫っているフランスと英国の総選挙に注目すべきだ。 

 

大きな絵としては、一部の米国資本勢力が極端に潤うグローバリズムが崩壊に向かっており、反動として自国優先主義が台頭してくる現象を、我々は今後目にするのだろう。

 

だから、対策はいたってシンプルのはずだ。 日本も自国の国益最優先に徹すれば良い。

 

いわば、自国益最優先主義。 あの史上最低脳のバカは、地獄行き最優先主義を突っ走っているから、誰か早く引きずり降ろしてくれ。

 

  ポチ2匹を連れて散歩する老人