Pentagon blows $1bn in 'unsustainable' naval campaign against Yemen
米国防総省、イエメン海軍作戦で10億ドルを拠出
ガザのパレスチナ人に対するイスラエルのジェノサイド戦争への報復として、イエメン軍は紅海でイスラエルの商船と米英海軍駆逐艦を攻撃している
以下翻訳 by Kotaroe
米軍は、紅海でアンサラーラ率いるイエメン軍と戦うために約10億ドルを費やした、と発表した。ウォール・ストリート・ジャーナルが6月15日に報じた。
11月以来、イエメン軍は、ガザで進行中のイスラエルによる大量虐殺に対抗して、世界で最も重要な商業航路である紅海を航行するイスラエルとつながりのある商業船を攻撃してきた。
米英の軍艦がイエメン海軍と首都サヌアの施設を攻撃し始めた後、イエメン軍は軍艦に対しても攻撃を開始した。
イエメンの攻撃から防衛するために、米海軍は450回以上の攻撃を行い、200機のドローンとミサイルを迎撃したが、米当局は持続可能ではない、と懸念している。
ワシントンの戦略国際問題研究所のエミリー・ハーディングは「イランからの武器供給は安価で持続可能性が高いが、我々の供給は高価で、サプライチェーンは逼迫しており、物流は長距離である。」と指摘。「我々はもぐら叩きをしていて、彼らは長期戦をしている。」
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、1月9日にイエメンが米国の海軍駆逐艦を攻撃した事件の詳細を伝えた。これは80件の攻撃のうちの一つであり、米国の要員が直面している困難さを示している。
同紙は「午後9時過ぎ、紅海でこの米海軍駆逐艦に乗っていたレーダーオペレーターが、画面に小さな矢印を発見した。ミサイルが音速の5倍の速さでこちらに向かって飛んでくる。」と報じた。
「300人の水兵を乗せた軍艦の乗組員は、わずか数秒でそれを撃墜した。発射体が接近すると、ラブーンは甲板下のサイロから迎撃ミサイルを発射し、飛来するミサイルを破壊した。」
イエメン軍はその日12時間の戦闘の間、弾道ミサイルとともに18機の無人機と巡航ミサイルをアメリカの駆逐艦4隻、アメリカの空母1隻、イギリスの軍艦1隻に向けて発射した。
「これらのものは電柱の大きさで、飛行時間は3分、45秒間で探知し、10秒間で撃つのか撃たないのかを判断する」と紅海の米空母打撃群のデビッド・ウロー少佐は語った。
イエメンの攻撃が長引けば長引くほど、アメリカの軍艦が攻撃される可能性は高くなる、と元海兵隊大将のフランク・マッケンジーは『ジャーナル』紙に語った。「何かが起こり、我々の艦船が攻撃される可能性は常にある。
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フーシ派が使用するのは、弾道ミサイル、巡航ミサイル、ドローンだが、米軍が使用する対空ミサイルは、コストパフォーマンスが圧倒的に不利だ。 おそらく、フーシ派の最も高価な弾道ミサイルと同じ程度のコストだろう。 ドローンに対して使用する場合は、ドローンの1000倍のコストになる。
加えて、艦隊の燃料費、航空機燃料費、食糧医薬品コスト、人件費がある。 通常は艦隊作戦は6か月だが、作戦目的の達成は見えず、延長された。「繁栄の守護者作戦」の元々の予算をオーバーしているだろうと、私は想像している。
何度も、この作戦はコスト的観点から持続不可能だと書いてきたが、いよいよ米国からも同様の懸念の声が大きく上がるようになってきた。
一方では、フーシ派の攻撃力は衰えを見せるどころか、米空母打撃群を攻撃している始末だ。
恐らく、7月には空母アイゼンハワー打撃群もいったん帰国を余儀なくされるはずだが、代りの打撃群を派遣するのだろうか? そんな予算は組んでいなかったはずだ。
世界最貧国の武装組織に手を焼く米海軍は、アフガニスタン撤退に追い込まれた米陸軍とダブって見える。