8 Jun, 2024 06:55
India seeks to increase exports to Russia – envoy
Trade between the two countries has increased threefold, and balancing it is a key priority, Ambassador Vinay Kumar has told RT

(ttps://www.rt.com/india/599000-india-russia-trade-balance-ambassador/)

 

インド、対ロシア輸出拡大目指すー大使
両国間の貿易は3倍に増加しており、そのバランスを取ることが重要な優先事項であると、ビナイ・クマール大使はRTに語った

 

以下翻訳 by Kotaroe

 

インドとロシアは、互いの市場における新たな機会を活用し、急速に拡大する二国間貿易の持続可能性を高めるべきであると、ニューデリーのモスクワ特使はRTに語った。

サンクトペテルブルク国際経済フォーラム (SPIEF) の合間に、ビナイ・クマール大使はRTに対し、拡大する貿易関係をさらに促進する計画について語った。

今後5年間は、貿易及び投資の観点から、我々の協力の垂直的分野を拡大することに取り組む。両国は、インドの人口ボーナス、インドの市場、ロシアの技術、加工・製造の専門知識など、大きな補完性を共有しており、それをより緊密にし、インドのロシアへの輸出を増やす必要がある。」とクマールは語った。


大使によると、インドはロシアからのエネルギー、肥料、石炭の輸出を拡大し、二国間貿易は過去2年間で約3倍に拡大した。2024年3月期の両国間の貿易額は657億ドルで、前年比33%増だった。しかし、インド商務省のデータによると、2023─24年度の対ロシア貿易赤字は33%増加し、570億ドルを超えた。貿易赤字は2021─22年から8倍に拡大した。

クマールは、両国が成長の勢いを維持するためには貿易の均衡化が重要な優先事項だと指摘。「我々は、市場アクセスの問題に対処し、農産物、加工食品、自動車部品、その他の品目を含むインド製品のロシア市場における新たな機会を探求する必要がある」。

 

インドは製造業分野でのロシアからの投資拡大にも取り組んでいる。多くのロシア企業が、活発な国内市場と第三国の両方に目を向け、すでにこの南アジアの国に施設を設置している。インド政府は生産連動インセンティブ (PLI) 制度を提供しており、鉄鋼、医療機器、医薬品、食品加工、繊維、ドローンなど14の主要セクターにおいて、国内および外国企業がインドで製造することに対して報奨金を受け取る。

一部のロシア企業はすでにこの制度を利用しており、われわれはより多くの企業がインドに投資し、インドで生産するよう誘致できるよう取り組んでいく」とクマールは語った。

ロシアとインドの経済関係に関するSPEIFの会合では、
両国は貿易に影響を及ぼす2つの重要な問題、すなわち支払いと物流を効果的に解決したと専門家が指摘した。ロシアの通貨決済の仕組みが好転し、SberやVTBなどロシアの銀行が急速にプレゼンスを拡大している。

また、ロシアの輸送会社が両国の主要港湾間に新しいインターモーダルサービスを確立し、輸送時間が45日以上から20日に短縮されたことで、物流も迅速かつ安価になった。

SPIEFで講演したロシアのウラジミール・イリーチェフ経済開発副大臣は、インドとユーラシア経済連合 (ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、アルメニアで構成) が自由貿易協定を締結すれば、二国間貿易のさらなる均衡化が可能になると指摘した。交渉は数年前に開始され、現在は活発な段階にあると述べた。

 

※人口ボーナスとは、就労人口の増加により生産力と購買力が高まり、経済成長を高めるという効果

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インドは、西側の対露経済制裁を無視し、むしろ利用することで国益を追求している。 つまり、安価になったロシア産資源の輸入を急ピッチで拡大している。

 

 

インド輸入石油のシェア

 

 

赤色のロシアが急拡大している。

 

そうなると、貿易収支では赤字になるので、今度はインドからロシアへの輸出拡大をはかろうというわけだ。 貿易拡大に向けた真っ当な考えだ。

 

留意すべきは、支払いは非ドル通貨になることだ。 このような動きは、世界中で徐々に拡大している。 気に入らないと、すぐに金融制裁を振りかざす米国のくびきから逃れた方が良いと考えるのは、極めて合理的な結論だ。 米国は致命的な外交政策のミスを犯した。 すべては対露経済制裁、ロシア資産凍結が始まりだった。

 

今後も、日々薄紙をはがすように少しづつドルの需要が減っていくことは確実だ。 その動きは徐々にだが、確実に進む。

 

2030年までにはBRICSのGDPが、G7を抜くとの観測がある。しかし、完全におかしくなったG7首脳は、過ちの軌道修正ができず、滅びの道を歩んでいる。

 

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米仏首脳、対中ロで連携 国際秩序守ると決意 

2024年6月9日 08時50分 (共同通信)

 

【パリ共同】バイデン米大統領は8日、フランスのマクロン大統領とパリのエリゼ宮(大統領府)で会談した。ウクライナに侵攻するロシアや、インド太平洋地域で軍事圧力を強める中国への対応で連携を深める方針を表明。法に基づく国際秩序を守る決意を示した。

 

 国賓として迎えられたバイデン氏は会談後、記者団に対し、ウクライナやパレスチナ自治区ガザ、インド太平洋地域を巡る情勢に言及。「世界中で自由と民主主義を支えるため、フランスと共に立ち上がる」と述べた。

 

 米仏両政府は会談後に「米仏の行程表」と題した共同文書を発表。制裁で凍結したロシア資産をウクライナ支援に活用するため、先進7カ国(G7)や欧州連合(EU)の取り組みを支持した。ロシアに武器を供与するイランや北朝鮮に加え、軍事転用可能な物資を輸出する中国企業の動きに強い懸念を表明した。

 

  インド太平洋地域で法に基づく国際秩序を維持するため、米仏の協力を深化させると説明。米政府高官によると、海上警備の能力構築や、港湾の安全保障に関する技術協力を想定している。

 

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何度も述べてきたが、米国の中国、ロシアを同時に敵に回すという致命的な愚策は、米国の衰退を決定づけた、と個人的には確信している。 

 

乱発する金融制裁はドル離れを加速させた、と確信している。

 

国家負債の利払いが軍事費を超えた米国が口にする安全保障など、あてにする方がバカだと確信している。 

 

西側諸国は、あまりにも多くのバカを政界に送り込み過ぎた。