中国、台湾周辺での軍事演習を終了-過去1年間で最大規模 

15:56 配信

 

(ブルームバーグ): 中国は、台湾周辺での広範囲な軍事演習を終了した。頼清徳新総統の就任から数日後の23日に開始していた。

 

中国国営中央テレビ(CCTV)の軍事ニュースチャンネルは25日、中国人民解放軍が台湾に対する「全ての任務を成功裏に完了」したと伝えた。台湾国防部(国防省)によれば、過去2日間で計111機の中国軍機と数十隻の中国海軍艦艇が台湾を包囲した。

 

中国人民解放軍国防大学のチャン・チー准教授はCCTVのインタビューで、今回の演習で常態化された慣行の新時代に入ったと指摘。「中国人民解放軍は、台湾の分離主義者が挑発的な行動をとるたびに一歩ずつ前進していくだろう」と述べた。

 

中国政府はこの数日間、台湾の新政権に不快感を示し、頼氏が台湾独立を求め地域を不安定化させていると主張した。中国軍による今回の台湾周辺での軍事演習は過去1年間で最大規模だった。

 

中国の国営新華社通信は軍報道官を引用し、軍事演習は「『台湾独立』勢力の分離主義的行為に対する強い懲罰」を意図したものだと報じた。

 

台湾総統府の郭雅慧報道官は25日の声明で、「中国の最近の一方的な軍事的挑発は、台湾海峡の平和と安定の現状を損なうだけでなく国際秩序に対する公然とした挑発であり、国際社会の深刻な懸念と非難を呼び起こしている」と表明。中国に対し「台湾とともにグローバルな責任を負い、台湾海峡と地域の平和と安定の維持に努める」よう求めるとした。

 

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原題:China Ends Its Biggest Military Drills Around Taiwan in a Year(抜粋)

 

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国内メディアを含む西側メディアによる報道では、中国の演習は、台湾の独立派政権にいら立ってのことだ、とする内容がほとんどだ。

 

しかし、国会における与党議員数から見ても、基盤が脆弱な政権が台湾独立に向けた動きなどできるはずもなく、また新総統がその認識がないほどバカだとは思えない。中国が発するメッセージを読めば、牽制している対象は米国だとわかる。

 

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「台湾独立」分裂活動の後ろ盾、決して許さず 中国外交部 新華社

 

【新華社北京5月24日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は24日の記者会見で、米当局者が中国に台湾問題での「自制」を求めたとの質問に対し、中国はいかなる勢力がいかなる口実であれ「台湾独立」分裂活動の後ろ盾になるのを決して許さないと述べた。

 

 汪氏は次のように述べた。台湾は中国の台湾であり、米国はとやかく言う立場にはない。台湾海峡情勢の緊張の根源は、民進党当局が米国を頼りに「独立」を謀り、米国の一部勢力が地域の平和と安定を口実に「台湾を利用した中国の抑え込み」をくわだてたことにある。米国が本当に台湾海峡の平和と安定を守りたいのであれば、「一つの中国」原則を堅持する姿勢を旗幟鮮明にし、「台湾独立」による分裂に反対すべきである。中国はいかなる勢力がいかなる口実であれ「台湾独立」分裂活動の後ろ盾になるのを決して許さない。

 

 「道を得る者は助け多く、道を失う者は助け寡(すくな)し」という言葉がある。多くの国の要人と各界の人々がこのところ、「一つの中国」原則を守る正義の声を発し、中国人民による「台湾独立」分裂活動の反対と国家統一を勝ち取る事業への支持を表明していることは、「一つの中国」原則を守る国際社会の枠組みが揺るぎないことを改めて証明している。

 

 「台湾独立」は袋小路であり、「台湾独立」への支持と容認は自らの身を焼くことになる。国家の主権と領土の保全を守る中国の決意は揺るぎなく、いかなる「台湾独立」のたくらみも、あらゆる必要な措置を講じて断固粉砕する。

 

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日本では報道されていないと思うが、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は

中国沿岸都市厦門の東約5キロに位置する台湾の島の一つ、金門島に、米軍特殊部隊が派遣されている、と報じた。

 

それでいて、万一にも台湾進攻などがあっても、米軍が戦うことはあり得ない。 米国は、対中戦争をやる気も、その能力も、金もないくせに、あれこれちょっかい出し過ぎだ。 

 

ウクライナとイスラエルに武器弾薬を送るのに四苦八苦している米国が、新たな戦線を作ることに耐えられると思う方がどうかしている。

 

米海軍の空母打撃群は、ただのこけおどしだ。 イエメンのフーシ派さえ、制圧できないのに、中国に対して何ができる?  太平洋戦争時のように、空母機動部隊同士の海戦でもあれば、それには米軍が勝つだろう。 もう、そんなことは起こらない。

そんなことをするほど中国海軍がバカだとも思わない。

 

ウクライナでも、パレスチナでもそうだが、ホント、米国内の狂信的ネオコンは、もはやどうしようもなく低能で、世界にとって迷惑な存在だと思わざるを得ない。

 

いずれにしても、中国海軍は台湾を完璧に海上封鎖する能力があることを見せつけて演習は終わった。

 

演習MAP

 

 

建前は一つの中国、現実は台湾独立状態、という状況維持でいいじゃん。 波風立てるなよ。 日本も、もうバカとの付き合いは、ほどほどにした方が良い。 中国語も英語もできない自称保守バカ議員が集団で訪台するのもやめろ。 米国民主党の真似をすると、だいたいろくなことにならん。