まず、念頭に置くべきことは、ウクライナ紛争勃発直前の世界腐敗度ランキングでは、ロシアもウクライナもいい勝負だった。 両国とも腐敗が横行していたのだ。
そして、紛争が始まって1年も経たないうちに、ロシア軍の将軍は20人弱解任・更迭されていたはずだ。 おそらく戦闘が始まって、「事前報告と状況が違う」「あるべき装備がない」「届くべきものが届かない」等々の事態に直面し、その責任者の更迭が為されたのだろうと、個人的に推測していた。
プーチンは、大統領選が終わり、圧倒的な国民の信任を得たうえで、軍の腐敗摘発に乗り出した。 最初に国防副大臣ティムール・イワノフを逮捕して、裁判所で格子の中に拘束されている様がメディアに一斉に流れたが、やはり、あれは大掃除開始の狼煙だった。
21 May, 2024 17:35
Russian general arrested in fraud probe
Ivan Popov’s army had defended Rabotino during the Ukrainian offensive
(ttps://www.rt.com/russia/598008-russian-general-alleged-fraud/)
ロシア軍の将軍、詐欺捜査で逮捕
イワン・ポポフの軍団は、ウクライナの攻撃中、ラボティノを守っていた
以下翻訳 by Kotaroe
ロシアの軍事裁判所は、大規模な詐欺の容疑で第58軍の元司令官イワン・ポポフ少将の逮捕を命じた、と複数のメディアが報じた。
タス通信は、匿名の法執行機関の情報源を引用して、火曜日に逮捕を明らかにした。将軍は逮捕を不服として控訴しており、「何の罪も犯していないので、罪を認めない。」と彼の弁護士セルゲイ・ブイノフスキーはアムネスティに語った。
ベドモスティ紙によると、ポポフは先週金曜日、第235駐屯地軍事法廷の命令で拘束されたという。検察は、彼がザポロジェ地方の軍事要塞の建設資材を含む大規模な詐欺を行う陰謀に関与していたと主張している。
テレグラムチャンネル「Two Majors」によると、疑惑の詐欺は、2023ウクライナの攻撃に備えて前線に沿って防衛構造を構築するために地域の軍事政権が購入した2,000トンの鉄鋼に関係している。クラスノダール地方の匿名の実業家が材料を別の場所に売り、政府から1億ルーブル (110万ドル) 以上をだまし取ったとされている。
ポフは第58衛兵連合軍を指揮し、ウクライナの攻撃の中心となった町ラボティノを中心とするザポロジェ戦線の一部を防衛した。
彼は昨年7月、ワグネルの反乱が失敗に終わった後、指揮官を解任された。彼が部隊に向けて録音した音声メッセージによると、不十分な支援について指揮官に不満を述べたためだという。
ポポフ氏は、過去1カ月間に不正行為の疑いで拘束された3人目の軍高官だ。4月23日、国防副大臣だったティムール・イワノフが、建設プロジェクトに関連して10億ルーブルもの賄賂を受け取った容疑で逮捕された。彼は無罪を主張した。
人事総局長のユーリー・クズネツォフ中将は先週逮捕され、賄賂を受け取った罪で起訴された。
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一方のウクライナでは、国が崩壊する中、最後の最後まで不正で儲けようという強い意志を持った連中が、たくさんいるようだ。
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21 May, 2024 09:25
Zelensky ‘yelling at generals’ – The Economist
The Ukrainian president allegedly believes that he is being kept in the dark about the situation at the front
(ttps://www.rt.com/russia/597968-zelensky-yells-generals-economist/)
ゼレンスキー「将軍達を怒鳴りつけている」ー英エコノミスト誌
ウクライナ大統領は、前線の状況を知らされていないと考えているという
以下抜粋翻訳 by Kotaroe
ウクライナのゼレンスキー大統領は、将軍たちが真実を隠していると考えており、彼らを怒鳴りつけていると、エコノミスト誌が政府筋の話として報じた。
ロシア軍が先月大幅に勢力を伸ばしたハリコフ地域の状況に関する月曜日の報道で、大統領の怒りの発作とされるものが言及された。 英国誌によると、そこに配備されているウクライナ軍は、事態の展開に怒っており、原因について様々な説が飛び交っている。
ゼレンスキー大統領と同じように、米国とその同盟国の支援が不十分で時期尚早だと非難する人もいれば、「無能、あるいは裏切り行為がより大きな原因ではないかとの疑念がある」という人もいる。また、また、キエフとワシントンの政治家が共謀して、「汚い和平交渉の前にして、領土を川下に売り渡そうとしている」という「陰謀論」もある。
軍司令官のデニス・ヤロスラフスキーは、ロシア軍の進撃を防ぐはずの要塞が実際には存在しなかった、と不満を述べ、全国的な見出しを飾ったが、彼はエコノミスト誌に、ゼレンスキーは「温かい風呂の中に入れられている」、つまり側近たちから気休めの嘘を聞かされ続けている、と語った。
エコノミスト誌の匿名の政府筋によると、大統領は前線の状況についての真実を完全に把握していないと感じた後、ウクライナの将軍たちと衝突しているという。
ゼレンスキーと軍指導部との緊張した関係は、彼が軍事目標よりも政治目標を優先させたことに起因していると伝えられており、これまでウクライナ国内や国際メディアによって取り上げられてきた。
12月、ウクラインスカヤ・プラウダ紙は、大統領がアレクサンドル・シルスキーを支持し、当時ウクライナ最高司令官であったヴァレリー・ザルジニーを積極的に貶めている、と主張した。
「ゼレンスキーには2種類の部隊がいるようだ:シルスキーや他のお気に入りが指揮する『良い』部隊と、ザルージニーの下で指揮する『悪い』部隊だ。」と情報筋はブルームバーグに語った。「これはザルジニーの士気を低下させ、彼が軍全体を指揮するのを妨げる」。
2月、ウクライナの指導者はザルージニーを解任し、シルスキーを後任に任命した。
昨年11月に『タイム』誌が発表したゼレンスキーのプロフィールは、ロシアに対する戦場での勝利を求める大統領の妥協を許さない姿勢は「メシア(救世主)主義に近い」とし、一部の将校と対立している、と述べている。
ある軍関係者は、大統領府がある都市の奪還を直接地上部隊に指示したが、「どうやって ? 」という返事が返ってきたと話した。 部隊には武器も兵士もなかったという。
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ハリコフ一帯に築かれているはずの要塞、頑強な塹壕が、実はどこにもない、という現実を示す映像が、次々と絶望したウクライナ軍兵士によってSNSにアップされている。
片っ端から資材を売り払って着服した連中がいることは明白だ。
この期に及んでも、徹底的に西側援助から横領着服しようとする固い意志を持つウクライナ魂は、感動的ですらある。
しかし、まあゼレがヒステリックに怒っても、「あんたの真似をみんながしているんだよ」と思われるだけでしょうな。
おまえら、俺の真似するな!
腐敗競争では、ウクライナはロシアに圧勝する。
なお、この事態を見て、「やはり欧米日」はクリーンだなあ・・・・などと思うのはバカだ。 米国では、武器メーカに便宜を図る法案を通す立場の議員が、メーカから政治献金を受け取るのは違法ではない。 秘密裏に収賄贈賄を行う必要がなく、堂々とできる。
日本では、政権与党の政治家が裏金を作っても、ロシアのように刑務所に行くことは極めてまれだ。
EUのフォン・デア・ライエン婆は、コロナワクチン・メーカとの癒着捜査の被疑者になっているが、欧州議会は捜査に非協力的だ。 まあ、他にも受益者がいるのだろう。