まあ、こういう記事は頻繁に出るのだが、IQが余裕をもった3桁であり、標準的な学力を持った人なら「ヘッドライン」を見ただけで内容を察して、鼻の先で笑い、暇があるときには、どんな与太話で現実を曲げているのかを苦笑しながら眺めるだろう。

 

バカは鵜呑みにして、ネット上の噴飯物の主張のネタ元にする。

 

少し前は、韓国、北朝鮮関連のものが多く、最近はロシア、中国関連が多い。 対象の推移を見れば、なるほどチホー進行中の自称保守老人会にウケると思って書かれたものだろうと想像できる。 

 

 

【若宮 總】イランの経済が悲惨すぎる…日本なんて比じゃない、ハイパーインフレに苦しむ「驚きの実態」 2024年5月13日 8時0分 現代ビジネス

 

抜粋

 

そもそも、どんなに抑圧的な体制でも、経済さえうまく回っているうちは、国民は多少の政治的な不自由は我慢できるものだ。しかし、イランの場合は、政治のみならず経済まで混乱を極めている。

 

2018年にアメリカのトランプ政権が一方的に核合意から離脱したことで、対イラン経済制裁が復活、イランは日本を含めた原油の主要輸出先を失った。

 

これにより政府の歳入は激減し、通貨リヤルはこの5年ほどのあいだに、対ドルで10分の1近く価値を落とし、下落に歯止めがかからない。

 

国内ではハイパーインフレが進行、食料品や日用品の価格は一年間で三倍くらいのペースで上がり続けている。今年、一本200円の牛乳が、来年の今ごろは600円、再来年は1800円に、と想像すればこのインフレの凄まじさが分かると思う。

 

一方、給料のほうはなかなか上がってこないために購買力は低下、これまで社会の大部分を占めていた中流階級が急速に没落し、今や国民の七割が貧困層に転落したとするデータもある。

 

一方、給料のほうはなかなか上がってこないために購買力は低下、これまで社会の大部分を占めていた中流階級が急速に没落し、今や国民の七割が貧困層に転落したとするデータもある。

 

かつては年に一、二回、海外旅行に出かけていたような人たちが、最近では日に三度の食事を一度や二度に切り詰めたり、肉や魚を控えたりしている有り様だ。

 

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単純に事実を挙げる。

 

イラン フード・インフレーション

 

2018年発動の経済制裁が効いたのは確かだが、その後、対応策を講じ、現在は鎮静化に向かっているのが確認できる。

 

 

イラン GDP年間成長率

 

GDPも同様で、一瞬は制裁が効いたが、対応策が功を奏して回復に向かっているのがわかる。

 

ちなみに日本のGDP年間成長率が下記。

 

日本GDP年間成長率

 

 

はっきり言って、日本はイランの事をバカにできる状況ではない。 

 

 

これは、日本だけでなく、欧米でも同じだが、老人性チホーが進行している自称保守層は、とにかく現実を無視して、自分が「こうあってほしい」と願う幻想に執着する。 その幻想のネタを発信しているのが、各政府の外交部門であったり、情報組織だったりする現状がある。 そしてまた、それに迎合する記事を発信する怪しげな自称専門家、メディアの記者がいる。

 

そうした与太話のほとんどは、公式に確認できるデータで、嘘を看破できる。 

 

もう一つ、欧米日で共通の現象がある。 私は、いつも笑って眺めているのだが、自分信じたい与太話を論理的に否定された場合のチホー集団の反応が、どの国も同じだ。 「そんなにロシアが(あるいは中国、イラン)が好きなら、とっとと移住してあっちに住め」というような噛みつきが多い。 どれほど、自分が非論理的でバカに見えるか、気がついていない。 

 

まあ、チホーと議論することほど非生産的なことはないから、相手にするだけ無駄だ。 無視して遠ざかった方が良い。 

 

ちなみに、個人的な嗜好においては、イランの風土も料理も嫌い。 きれいな女性のボディラインを街で見ることができない社会に住みたくもない。 でも、ビジネスで付き合って、いい奴で義理堅い連中が多いことも知っている。