3 May, 2024 12:59
Russian troops move into base used by US forces in Niger – Pentagon chief

(ttps://www.rt.com/africa/596940-russian-us-forces-niger-base-share/)

 

ロシア軍、ニジェールの米軍基地に進駐ー米国防庁長官

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

 

ロイド・オースティン米国防長官は、ロシア軍がニジェールの米軍と基地を共有していることを認めたが、この西アフリカの国に駐留する兵員の安全についての懸念は軽視した。

この動きは、ニジェールの軍事政権が、サヘル国での活動を許可した十年間の防衛協定が終了したことを受けて、サヘルの国から約1,000人の部隊を撤退させるよう米国政府に要求したことを受けたものである。

オースティンは、ロイター通信が引用した匿名の米国防高官が、米軍が駐留しているニジェールの首都ニアメのディオリ・ハマニ国際空港近くの空軍基地にロシア兵が侵入したことを認めた後、このように述べた。

高官は、ロシア軍は第101空軍基地の別の格納庫を使用しているが、状況は「良いとは言い難く」短期間のみ対処可能である、と述べたと伝えられている。

ナイジェリアのメディアは先月、ロシアの軍事教官が対テロ戦術で国軍を訓練するための装備を持ってニアメに到着したと報じた。内陸国は、安全保障上の必要性をモスクワに求めた;暫定指導者のアブドゥラハマネ・ティアニは3月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とサヘル地域における対テロ協力について協議した。

国防総省は先週、ニジェールから全部隊を撤退させると発表したが、この地域での対テロ作戦を継続するための他の選択肢を検討している。米政府は昨年、フランス軍が撤退を余儀なくされた後も、撤退を否定していた。

 

木曜日に、ハワイのホノルルで行われたオーストラリア、日本、フィリピンとの会談後、記者団に対し、米国防長官は、ロシア軍が駐留しているにもかかわらず、ニジェールにおける米軍の保護に「重大な問題はない」と述べた。

「ロシア軍は別の施設におり、米軍と接触したり、我々の装備にアクセスしたりすることはない」とオースティンは述べた。

ロシア軍がニジェールの米軍と基地を共有しているとの報道について、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、モスクワは今後も防衛を含むいくつかの分野でアフリカ諸国との関係を強化していく、と語った。

「彼らはこのことに興味を持っており、我々もまた興味を持っている。我々はアフリカ諸国との関係を発展させ続ける」と金曜日に記者団に語った。

 

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Photo Al Jazeera

 

 

これは、ニジェール政府の米国に対する強烈な嫌がらせ&圧力ですな。

 

10年前なら、想像もできなかった事態が起きている。 かつては、こんなことをやれば米国が激怒して激しいお仕置きをすることを恐れて、発展途上国はどこもやらなかった、いや、やれなかったでしょ。

 

現地国民に「出ていけ!」と言われ、その国民の手にはロシア国旗が振られ、政府に正式に「出ていけ!」と通告され、それでもぐちゃぐちゃ理由をつけて居座っていたら、なんと基地にロシア軍を入れられてしまった。

 

そして、その事態に耐えるしかない米軍の情けない現状がある。

 

札束で頬っぺたを叩いて「経済援助」を提案しても、ひも付きの援助は「搾取」と同義であることをアフリカ諸国は骨身にしみて理解している。 

 

どうして、米国は方法を変えないのだろう?と訝しく思っていたが、気がついたのは、米国は相手国と相互互恵(英語で言うWin-Win)の外交メカニズムを持っていない、ということだ。 法案立案をする議員も、政治献金が懐に入らないと動かないもの。

 

3年後に、中東やアフリカに残っている米軍基地は幾つあるだろう? 激減しているのは間違いないところだ。

 

 

海外SNSでも、この事態を揶揄している投稿が多い。

 

大笑い: 「ロシア軍がニジェールの米軍と同じ基地にいる」と、国防総省のロイド・オースティン長官は言った。


→カフェテリアの列で気まずいに違いない。

オースティンはまた、米国はロシアが米国の軍事装備にアクセスするかどうかを監視している、と指摘した。