フーシ派のイスラエル関連船舶、米英船舶への攻撃が、相変わらず続いている。

 

速報 イエメン軍、紅海で英国の石油タンカー「アンドロメダ・スター」をミサイルとドローンで標的にしたと発表

 

 

フーシ派は、MQ9 リーパーも撃墜した、と発表している。 コストはバージョンによって、1500万ドル~3000万ドルと言われている無人機だ。 

 

その一方、「繁栄の守護者作戦」展開軍の中心だったはずの米空母打撃群が、当該海域を離脱して、地中海にいることがわかった。

 

 

Carrier USS Dwight D. Eisenhower Now in the Mediterranean Sea 

HEATHER MONGILIO 

APRIL 26, 2024 11:38 AM

 

空母ドワイト・D・アイゼンハワーが地中海に

 

紅海での停泊約4ヶ月後、USSドワイト・D・アイゼンハワー (CVN-69) とUSSグレーブリー (DDG-107) が金曜日、スエズ運河を通過した、と海軍は発表した。

欧州アフリカ米海軍部隊のニュースリリースによると、ドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群の旗艦であるアイクとグレイヴリーは現在、東地中海にいる。2隻の船がいつまでメドに留まるかは不明だ。

アイク空母打撃群は10月13日に展開し、紅海に向かい、繁栄の守護者作戦に参加した。USNIニュースのタイムラインによると、アイクとグレイヴリーの航空機は紅海でフーシ派のドローンと対艦ミサイルを数機撃墜した。

「ドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群は、過去5ヶ月間、米国第5艦隊に並外れた海軍力を提供してきた。」と、アイクCSGの司令官を務めるマーク・ミゲス海軍少将は声明で述べた。「米国第6艦隊への再編入は、地球上のどの地域にも戦闘優位性を示す我々の能力のほんの小さなジェスチャーにすぎない」。

発表には、アイクCSGを構成するもう1隻の駆逐艦と巡洋艦であるUSSメイソン (DDG-87) とUSSフィリピン・シー (CG-58) の位置は含まれていない。グレイヴリーと同様、メイソンも紅海とアデン湾での米国の対応の一環として、フーシ派のミサイルやドローンを多数撃墜している。アイクが最後に寄港したのは4カ月前で、昨年12月下旬に紅海への航行を控えていた。

USNIニュース・フリートとマリーン・トラッカーによると、月曜日の時点でアイク氏の後任は西大西洋で演習を行っていたハリー・S・トルーマン空母打撃群に交代すると見られている

 

アイク司令官の紅海からの撤退で、米中央軍管区に空母打撃群や水陸両用即応集団がいなくなるのは、ハマスのイスラエル攻撃とそれに続くイスラエルのガザ砲撃を受けてフーシ派の攻撃が始まった10月以来初めてのことだ。

フーシ派は、4月16日から4月24日までの間に紅海への攻撃を遅らせるように見えた。中央軍の発表によると、イエメンを拠点とする同グループは4月24日と25年に、アデン湾上空に弾道弾迎撃ミサイルとドローンを発射したという。

休止の原因は不明。国防総省のパット・ライダー報道官は記者団にフーシ派について言及した。

「さて、繰り返しになるが、フーシ派の考え方に関しては、なぜ彼らが数週間攻撃を行わないことを選択したのかという点に関しては、それは本当に彼らに聞くのが一番良いだろう。」とライダーは木曜日の記者会見で語った。「いずれにしても、紅海の航行の自由を確保するために国際的なパートナーと協力するという、我々の焦点は変わっていないと言えるだろう。」

フーシ派の指導者アブドゥルマリク・バドルディーン・アル・フーシは木曜日、テレグラムで紅海からのアメリカ船の移動を強調した。

「アメリカ海軍のプレゼンスは縮小し、その軍艦の多くは姿を消し、紅海の周辺に広がっている。」と、Telegramへの投稿の翻訳には記されている。

 

 

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フーシ派は、米艦隊が縮小して戦闘海域から逃げ出している、と言わんばかりの声明を出している。

 

米空母打撃群がフーシ派を恐れることはないと思うが、2000ドルのドローンを200万ドルの対空ミサイルで迎撃する、恐ろしく費用対効果が悪い戦闘を延々と続けることにに嫌気がさすことはあり得る。 浪費する弾薬、燃料の多さに、予算上の心配をする必要に迫られる。

 

それでいて、イエメンの広大な砂漠地帯に展開するフーシ派の移動攻撃拠点をすべて把握して無力化することは不可能に近い。 効果のない爆撃を続けることも、予算の浪費だ。

 

そしていくら爆撃しても、船舶攻撃は止まない。

 

まだわからないが、紅海での米軍活動を縮小することはあり得ないことではない。続けるなら、続けるで、恐ろしいペースで軍予算の浪費が続くだろう。

 

世界最貧国の武装組織をなめてかかったツケは、かなり高い。